JR東日本と関東私鉄・バス等で構成するPASMO協議会は、半導体不足により、当面の間、無記名Suica・PASMO発売中止を発表。

公式リリース
無記名の「Suica」・「PASMO」カード発売の一時中止に関するお知らせ

◎中止する商品
無記名のSuica(りんかいSuica、モノレールSuicaを含む)、PASMOの新規発売を中止
※記名式のSuica・PASMO、Suica・PASMO定期券の発行、障害や紛失時の再発行は継続
※無記名式のSuicaでも、最近サービスを開始した青森・秋田・盛岡エリアでは発売を継続
※訪日外国人向けのWelcome Suica、PASMO PASSPORTは発売を継続し、期間限定で発行手数料を無料

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▲東京駅開業100周年記念Suica(このような記念デザインの発売も、ますます難しくなるでしょう)


半導体不足により、様々なところで影響が生じていることは承知のことですが、まさか市民生活に身近な存在である、公共交通機関のICカードにまで及ぶとは、と言うところであります。

今回はJR東日本のSuicaと関東私鉄・バス等のPASMOだけですが、今後は私が暮らす関西・JR西日本のICOCAやPiTaPaなどにも同じような影響が及ぶのか、気になるところです。

一方で、近年はSuica・PASMO・ICOCAにはモバイル版も登場し、ポイントの還元率の高さなどを見ると、カードタイプの発行を減らし、モバイルへの切り替えを促しているようにも思えます。ただ、個人的には一応モバイルSuicaに登録はしていますが、以下の理由により、完全にモバイル版切り替えには踏み切れません(関西在住だがモバイルICOCAの登録は見送ってる)。

券売機や精算機のモバイル対応が不十分(カード挿入式のものが多く、上に載せるタイプのものがまだまだ少なく、チャージやきっぷ購入、精算等が十分にできない)
電池切れになり、予備のバッテリーを持ってなければ、全額現金精算になる(改札付近に数%分だけでもバッテリー充電できるスポットが欲しい)
モバイルICOCAで言えば、関西私鉄単独の定期券やポイントサービスが登録できない(JR単独またはJR・私鉄の連絡定期券や、JR西日本のWESTERポイントは可能)

モバイル版を普及させるには、上記のような欠点を解消する必要があるでしょう。