公式リリース、JR東日本長野支社、長野県における Suica ご利用駅の拡大について

▲Suicaカード
長野県におけるSuicaご利用駅の拡大、主な内容
◎新たにSuicaが利用可能になる駅(計23駅)
篠ノ井線・信越本線:松本~長野間
大糸線:松本~穂高間
◎サービス開始:2025年春以降
◎今回、拡大する駅は首都圏エリアとして追加
など

▲JR東日本長野支社のリリースより
現在、中央東線・篠ノ井線の東京方面~小淵沢~茅野~塩尻~松本間では、既にSuicaが利用可能であり、長野県内で利用できるようになるのは初めてではありませんが、こちらは長野県内の通勤・通学と言った地元利用者よりも、主に特急「あずさ」の利用者向けと言っても良いでしょう。
首都圏から始まり、仙台、新潟へと使えるエリアを拡大したJR東日本のSuica。その他の地方中核都市への導入は遅れていましたが、今年に入り、青森・秋田・盛岡に拡大し、今回長野県内へも本格的に拡大することで、長野県内の通勤・通学などの地元利用者にとっても、Suicaがより多く利用されるのではないでしょうか。
Suicaをはじめとした、ICカードの利用エリアの拡大は、キャッシュレスの拡大や乗り降りがスムーズになるなど、望ましいことですが、個人的にはJR東日本のSuica利用可能エリア拡大に関して、物申したいことがあります。
「なんで、JR東日本はSuicaの使えるエリアを拡大するのと同時に、道連れのように大都市近郊区間のエリアも拡大して、紙のきっぷまで途中下車不可&有効期間を1日だけにするねん」
これまで、JR東日本は首都圏・仙台・新潟エリアで、Suicaの利用エリア拡大と同時に、近郊区間を拡大または新設し、紙のきっぷまで途中下車不可&有効期間1日にする制度にしてきた経緯があります。その結果、東京近郊区間が房総半島全域をはじめ関東地方ほぼ全域に拡大したほか、中央線・常磐線においては特急列車が直通する、松本やいわきなど、一部は関東地方ではない駅にまで広がり、紙のきっぷで100kmを超えても途中下車不可&有効期間1日となる例が続出しました。
中央線の特急「あずさ」が走行する新宿~松本は約225km、常磐線の特急「ひたち」が走行する東京~いわきは約215kmありますが、この距離なのに紙のきっぷでも途中下車できず、有効期間も1日だけです。そして、これら両者を合わせて、特急「あずさ」&「ひたち」で、松本~新宿~東京~いわき間、約440kmを乗った場合でも東京都内とかで途中下車はできず、有効期間は1日です。思わず、こんなことを叫びたくなります。
「松本やいわきとか、どう見ても東京近郊とは言えへんし、明らかに関東地方ではないやろ」
「一般的に見て、明らかに東京近郊から外れているのに、100kmを超えても途中下車不可&有効期間1日だけとか、嘘やろ、そんなの冗談じゃありませんよ」
もちろん、新幹線を途中経路に含めたり、一駅でも近郊区間から外せば、途中下車は可能になり、有効期間も延ばすことができますが、JR東日本はSuicaのエリア拡大と同時に、問答無用に近郊区間まで拡大して、紙のきっぷまで途中下車不可&有効期間1日だけにする必要があるでしょうか。
確かに、新宿~松本は特急列車で移動すれば、約2時間半で移動できてしまいますが、距離が長ければ、甲府や小淵沢などで途中下車しながら、ゆっくり移動したいと言ったこともあるはずです。
元々、大都市近郊区間の制度は、経路が複数ある、東京・大阪・福岡の大都市近郊において運賃計算を簡素化するため、実際に乗車する経路にかかわらず、同じ駅を二度通らなければ、運賃を最短経路&最安で計算すると言うものです。よって、東京近郊では東京23区内から多くの快速・普通列車が直通する駅までが妥当なものです。例を出せば、東海道線:熱海、中央線:大月、常磐線:勝田、宇都宮線:宇都宮、高崎上越線:新前橋くらいまででしょうか。これらの駅を超えると、もはや東京近郊とは呼べません。
ちなみに、他のJRはどうでしょうか。
ICカードでは途中下車不可&有効期間1日は共通しているものの、JR東日本のようにICカードの使えるエリア拡大=近郊区間を拡大して紙のきっぷまで途中下車不可&有効期間1日、と言ったことはやっていません。100kmを超えて、ICカードが利用可能であっても、近郊区間内でなければ、紙のきっぷでは途中下車は可能で、有効期間も距離に応じて変わって行きます。
JR西日本のICOCAの場合、近年は和歌山県全域や北近畿方面などへエリアを拡大していますが、同時に大阪近郊区間まで拡大して、紙のきっぷまで途中下車不可&有効期間1日と言ったことまではやっていません。例として、特急「くろしお」が走行する大阪~白浜は、ICカードも利用できますが、紙のきっぷを使えば、和歌山などで途中下車が可能であり、有効期間は2日のままです。JR九州のSUGOCAもほぼ同様です。
また、JR東海の場合、名古屋地区に近郊区間はありませんが、米原~熱海がTOICAエリアで、同区間をICカードで乗車可能ですが、途中下車不可&有効期間1日、一方で同区間を紙のきっぷで乗車した場合は途中下車可能で、有効期間は3日です。
よって、ICカードの使えるエリアを拡大するのと、大都市近郊区間の拡大は、別々に考えるべきものなのです。
今後、JR東日本では新しいSuica改札システムの導入が公表されているので、これを機に近郊区間の制度や、エリアを跨いだ移動、紙のきっぷの途中下車や有効期間など、改善がなされることを望みたいところです。
新しい Suica 改札システムの導入開始について

































