ブログ記事、随時更新中。日本・関西地区を拠点に活動。これまで世界16か国を訪問。交通やまちづくりに関する研究も活かし、主に世界&日本の旅や交通、まちづくり、バリアフリー等に関する情報を中心に、時には楽しく役立つ記事を、時には将来像や社会提言などを発する記事など、様々な情報を発信。時々、他のことを発信することもあり。コメントやご意見はご自由にどうぞ(誹謗中傷は絶対にお止めください)。

2023/07

JR東海、特急”しなの”に新型車両

JR東海、特急”しなの”に新型車両の計画を公表。

公式リリース
新型特急車両「385系」量産先行車の新製について
主な内容
◎特急”しなの”の383系取り替えを見据え、385系量産先行車の新製を決定

◎国内最速でカーブを走行可能な383系の速達性を維持しつつ、新たに次世代振子制御技術を導入することで、乗り心地も安全性も向上(現在、技術開発中)

◎車両とカーブの位置関係を常時監視し、カーブ開始位置をより正確に検知することが出来る次世代振子制御技術を開発・導入

◎HC85系と同様、車両機器の稼働状況や故障状況等を遠隔で常時監視する状態監視システムや、車内防犯カメラ等の安全設備を導入

◎315系と車体長・ドア位置を統一します。これにより、開口幅の狭いホーム可動柵を採用できるようになり、低コストでホーム上の安全性を向上

◎エクステリア
「アルプスを翔ける爽風」をテーマに、アルプスのやまなみを颯爽と駆け抜けていく様を表現したデザイン。 前面展望を両先頭車に確保し、四季を彩る自然の景観に恵まれた中央本線を味わう旅を演出。

◎今後の計画
量産先行車として1編成8両を新製。
2026年度に量産先行車が完成した後、走行試験を約1年間実施、次世代振子制御技術等の確認。
量産車は、2029年度頃を目標


エクステリアのイメージデザイン(JR東海のリリースより)
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大阪まで乗り入れていた頃に撮影した、383系特急”しなの”
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中央西線等の名古屋~松本~長野を結ぶ、特急”しなの”。
名古屋を中心とした中京圏~松本・長野方面への移動はもちろん、名古屋で新幹線に乗り継ぎ、関西などから松本・長野方面へも多く利用されている列車。個人的にも長野方面のアルプス登山やスキーなどへ出かける際に、何度も利用したことがありますが、カーブの多い山間部を高速で駆け抜けていく高性能な車両であると思います。

関西地区在住と言うこともあり、過去には大阪にも乗り入れていて、大阪直通も利用したことがあります。可能なら、「新車両を機に大阪直通復活」なんて妄想もしたくなりますが、実際に大阪~松本を移動する場合、大阪~名古屋が新幹線と完全に被り、乗り換え時間を含めても、大阪~名古屋は新幹線移動した方が1時間以上早く着くと言う現実を考えると難しいでしょう。それに、北陸新幹線が開業して、大阪~長野に関しては”サンダーバード”&北陸新幹線と言うルートがあるのも大きいでしょう。
ちなみに、特急”ひだ”の大阪直通が新車両に替わってからも残っているのは、岐阜市が新幹線のルートから外れていて、大阪~高山の所要時間が、新幹線で名古屋乗り換えと比べてもほぼ変わらない点や、大阪・京都~岐阜への移動もある点などが考えられると思います。

JR東海では、今月1日にすべての特急”ひだ”・”南紀”のHC85系への置き換えが完了したところで、特急”しなの”の383系も30年近く経過することから、次は特急”しなの”の新車両計画が本格化するのでは、と思っていたところでしたが、そのHC85系の導入が完了してまもない頃に、公式に計画が公表されました。

中央東線の特急”あずさ”・”かいじ”が振子をあきらめてE353系では車体傾斜になったり、阪和線・きのくに線の特急”くろしお”も振子をあきらめた287系等になっていることを考えると、特急”しなの”もそうなるのではと思ったところもありますが、実際には新たな振子制御技術を導入することになりました。それにより、これまでの383系と同等のカーブを高速走行できるものになりそうです。この新たな振子制御技術も、十分な期間、試運転などを行った上で問題点などを検証していくものの思われます。

さらに、383系と同様に流線形と前面展望も確保されることに。HC85系では前面展望がなくなってしまったのが残念な点でしたが(全くできない訳ではないが、キハ85系とは比べものにならない)、この点は改善されることになりました。

そして、今の時代には欠かせないものとなりつつある、ホームドアのことも考慮されることになりました。同じ中央西線を走る315系とドアの位置を合わせ、ホームドアを導入しやすくすると言うものですが、これまでだと特急車両と一般車両とではドアの位置が異なるものが多く、ホームドア導入の障壁になっていると言えるでしょう。JR西日本のように上下に動く、ロープ式で対応するところもありますが。

走行試験などもあることから、実際に置き換えが本格化するのは6年後となりそうですが、実車がどんな感じになるのか、楽しみなところもあります。また、このように公式に計画が公表されたこともあり、383系の置き換えも決まりましたが、直前になって慌てるのではなく、今のうちから乗っておいたり、記録しておいたりしたいところであります。

京阪、8月26日(土)から京阪線のダイヤ変更 ~またさらなる減便ダイヤに~

少し遅くなりましたが、京阪が8月26日(土)から京阪線のダイヤ変更を公表。

公式リリース:2023 年 8 月 26 日(土)初発から京阪線のダイヤを変更します

淀屋橋駅にて、3000系
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主な内容

◆ライナーの増発と停車駅の変更
 ・平日朝に樟葉8:19発を1本増発
 ・朝の樟葉発と枚方市発は、香里園と寝屋川市に追加停車
 ・平日夕方・夜に淀屋橋発2本増発(17:33・18:36)、21:00発は取りやめ
 ・平日夕方に出町柳17:55発を新設

◆利用状況に応じた、平日ダイヤの見直し
◎早朝時間帯
 ・淀5:06発、普通出町柳行の運転を取りやめ
 ・出町柳5:34発快速急行淀屋橋行きを、5:36発普通三条行・三条から特急淀屋橋行き)に変更
 ・三条5:52発準急淀屋橋行きを、淀6:21発に変更
 
◎朝ラッシュ時間帯
 ・列車種別・運転区間および運転時刻の一部変更

◎昼間時間帯
 ・淀屋橋10:00発快速特急洛楽を特急に変更
 ・13時~14時台の中之島~枚方市の普通を出町柳まで延長。準急は1時間に4本から2本に変更
 ・15時~17時台も、列車種別・運転区間および運転時刻の変更

◎夕ラッシュ時間帯
 ・淀屋橋行き快速特急洛楽1本を特急に変更。その他も、列車種別・運転区間および運転時刻の一部変更。

◎深夜時間帯
 ・淀屋橋 22:19 発、準急出町柳行を淀行に変更
 ・出町柳 23:39発、特急枚方市行を、23:37発急行淀行きに変更(淀で最終の普通寝屋川市行に接続)


◆土休日ダイヤの見直し
 平日ダイヤに準じて見直し。
 ・淀5:06 発、普通出町柳行きの運転を取りやめ。
 ・出町柳5:34発快速急行淀屋橋行を、5:36発普通三条行・三条から特急淀屋橋行きに変更
 ・枚方市5:52発普通中之島行きを、5:58発準急淀屋橋行きに変更。
 ・三条5:54発準急淀屋橋行きを、 淀6:21発に変更
 ・淀屋橋6:18発急行出町柳行きを、6:21発特急に変更
 ・7~10時台、一部区間急行の運転本数を見直し
 ・淀屋橋22:21発準急出町柳行きを22:19発淀行きに変更
 ・出町柳23:39発特急枚方市行きを、23:37発急行淀行きに変更(淀で最終の普通寝屋川市行きに接続)


時刻表掲出、ダイヤ検索は7月下旬頃から

2021年9月に大幅な減便を行なった京阪。
参考・公式リリース:2021年9月のダイヤ変更
5類移行や水際対策終了による観光客の増加などもあり、利用者が回復傾向にある中、少しは増便を期待していましたが、その期待を裏切り、全体的にさらなる減便ダイヤとなりました。残念でなりません。コロナ禍による影響だけでなく、30年前と比べても、少子高齢化による人口減に、産業構造の変化、並行路線の充実などにより、利用者減が深刻な他、会社の経営状態も悪化しているのでしょうか。
コロナ禍以降、大減便なダイヤをはじめ、ごみ箱撤去に、一部駅の券売機撤去など、他の大手私鉄と比べても、あまりにも露骨なコストカットばかりが目立ちます。民間企業なので、合理化の必要性も理解できますが、あまりにも露骨で行き過ぎたコストカットは、より客の逸走を招くのでは、と思ってしまいます。
全駅・全時間帯で増発する必要性は感じませんが、ラッシュ時間帯に混雑している列車があったり、観光客が戻って来ている中、観光客の利用が多い東福寺や伏見稲荷などの他、この春開業したららぽーとの最寄り駅でモノレールとの乗り換え駅でありながら、線路の構造上、準急すら停まれない門真市駅など、このままの本数で大丈夫なのかと思うところがあり、ピンポイントで柔軟に本数を増やすなどの対応は必要なのでは、と思うところがあります。


そして、全席指定のライナーは、今回増発となりましたが、個人的に満席になるのはほとんど見たことがありませんが、ラッシュ時間帯に混雑を避けられると言う点だけで、少しずつ利用者が増えているのでしょうか。
同じ京阪の座席指定でも、プレミアムカーに関しては、確実に座れることはもちろん横幅も足元も広いリクライニング座席に、テーブル・コンセント・wi-fiなど、十分な付加価値があって快適で、別料金を追加してでも乗りたいと思わせる、素晴らしい車両だと思います。京阪初の座席指定車両として、デビューして以来、私も疲れている時や荷物が多い時などに、これまでも何度も利用しています。

一方、個人的にライナーの一般席に関しては、別料金を追加して乗りたいかと言われれば、「何だかなあ~」と思わざるを得ません。関西では、首都圏と比べてそれほど混雑率が激しい訳ではなく、別料金なしで転換クロスシートに乗れることが当たり前に定着している中、プレミアムカーと比べてマイナス100円程度の差で有料座席にするのは、やはり「何だかなあ~」と感じてしまいます。せめてプラス200円程度で確実に座れれば、また違うかもしれませんが(例として、阪神が年末年始に実験的に走らせた「らくやんライナー」がプラス200円だったことを考えると)。しかも、最近はプレミアムカー以外のwi-fiが終了したため、より乗る価値が下がった感が否めません。また、夕方の京都方面のライナーも、同時間帯の特急を見ると樟葉で空くことが多いのに、樟葉で無料開放しないのも「何だかなあ~」と思わせられます(現状、七条で無料開放)。

おそらく、ライナーに関しては、2ドアの8000系ではラッシュ時間帯の輸送を捌くことが難しく、かと言って、全て運用から外して、遊ばせておくと、無駄が生じるので、それなら全席指定にして、少しでも客単価を上げて、収益を増やすために走らせているのでは、と思います。今回は朝ラッシュ時間帯の香里園・寝屋川市からも着席通勤&収益向上を狙って、追加停車させることにしたのでしょう。

ちなみに、首都圏で京阪のライナーと同じような列車を走らせれば、確実に大盛況となるでしょう(TJライナー、京王ライナー、京急ウイングなどが当てはまるでしょうか)。混雑率が比べ物にならないほど激しく、別料金なしで乗れる車両のほとんどがロングシートと言うことを考えると、クロスシートで確実に座れるだけでも、十分な付加価値となり、商売は成立すると考えられます。


最後に、沿線の人口を増やし、利用者を増やすためにも、ダイヤをはじめ、行き過ぎたコストカットを見直し、もっと利用者目線で考えて欲しい、と思ったところであります。以前の京阪がマメに、斬新な取り組みや技術等が多く、良いところを多数知っているだけに、最近のコストカット等は残念でなりません。
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