少し遅くなりましたが、京阪が8月26日(土)から京阪線のダイヤ変更を公表。
公式リリース:2023 年 8 月 26 日(土)初発から京阪線のダイヤを変更します
淀屋橋駅にて、3000系

2021年9月に大幅な減便を行なった京阪。
参考・公式リリース:2021年9月のダイヤ変更
5類移行や水際対策終了による観光客の増加などもあり、利用者が回復傾向にある中、少しは増便を期待していましたが、その期待を裏切り、全体的にさらなる減便ダイヤとなりました。残念でなりません。コロナ禍による影響だけでなく、30年前と比べても、少子高齢化による人口減に、産業構造の変化、並行路線の充実などにより、利用者減が深刻な他、会社の経営状態も悪化しているのでしょうか。
コロナ禍以降、大減便なダイヤをはじめ、ごみ箱撤去に、一部駅の券売機撤去など、他の大手私鉄と比べても、あまりにも露骨なコストカットばかりが目立ちます。民間企業なので、合理化の必要性も理解できますが、あまりにも露骨で行き過ぎたコストカットは、より客の逸走を招くのでは、と思ってしまいます。
全駅・全時間帯で増発する必要性は感じませんが、ラッシュ時間帯に混雑している列車があったり、観光客が戻って来ている中、観光客の利用が多い東福寺や伏見稲荷などの他、この春開業したららぽーとの最寄り駅でモノレールとの乗り換え駅でありながら、線路の構造上、準急すら停まれない門真市駅など、このままの本数で大丈夫なのかと思うところがあり、ピンポイントで柔軟に本数を増やすなどの対応は必要なのでは、と思うところがあります。
そして、全席指定のライナーは、今回増発となりましたが、個人的に満席になるのはほとんど見たことがありませんが、ラッシュ時間帯に混雑を避けられると言う点だけで、少しずつ利用者が増えているのでしょうか。
同じ京阪の座席指定でも、プレミアムカーに関しては、確実に座れることはもちろん、横幅も足元も広いリクライニング座席に、テーブル・コンセント・wi-fiなど、十分な付加価値があって快適で、別料金を追加してでも乗りたいと思わせる、素晴らしい車両だと思います。京阪初の座席指定車両として、デビューして以来、私も疲れている時や荷物が多い時などに、これまでも何度も利用しています。
一方、個人的にライナーの一般席に関しては、別料金を追加して乗りたいかと言われれば、「何だかなあ~」と思わざるを得ません。関西では、首都圏と比べてそれほど混雑率が激しい訳ではなく、別料金なしで転換クロスシートに乗れることが当たり前に定着している中、プレミアムカーと比べてマイナス100円程度の差で有料座席にするのは、やはり「何だかなあ~」と感じてしまいます。せめてプラス200円程度で確実に座れれば、また違うかもしれませんが(例として、阪神が年末年始に実験的に走らせた「らくやんライナー」がプラス200円だったことを考えると)。しかも、最近はプレミアムカー以外のwi-fiが終了したため、より乗る価値が下がった感が否めません。また、夕方の京都方面のライナーも、同時間帯の特急を見ると樟葉で空くことが多いのに、樟葉で無料開放しないのも「何だかなあ~」と思わせられます(現状、七条で無料開放)。
おそらく、ライナーに関しては、2ドアの8000系ではラッシュ時間帯の輸送を捌くことが難しく、かと言って、全て運用から外して、遊ばせておくと、無駄が生じるので、それなら全席指定にして、少しでも客単価を上げて、収益を増やすために走らせているのでは、と思います。今回は朝ラッシュ時間帯の香里園・寝屋川市からも着席通勤&収益向上を狙って、追加停車させることにしたのでしょう。
ちなみに、首都圏で京阪のライナーと同じような列車を走らせれば、確実に大盛況となるでしょう(TJライナー、京王ライナー、京急ウイングなどが当てはまるでしょうか)。混雑率が比べ物にならないほど激しく、別料金なしで乗れる車両のほとんどがロングシートと言うことを考えると、クロスシートで確実に座れるだけでも、十分な付加価値となり、商売は成立すると考えられます。
最後に、沿線の人口を増やし、利用者を増やすためにも、ダイヤをはじめ、行き過ぎたコストカットを見直し、もっと利用者目線で考えて欲しい、と思ったところであります。以前の京阪がマメに、斬新な取り組みや技術等が多く、良いところを多数知っているだけに、最近のコストカット等は残念でなりません。
公式リリース:2023 年 8 月 26 日(土)初発から京阪線のダイヤを変更します
淀屋橋駅にて、3000系

主な内容
◆ライナーの増発と停車駅の変更
・平日朝に樟葉8:19発を1本増発
・朝の樟葉発と枚方市発は、香里園と寝屋川市に追加停車
・平日夕方・夜に淀屋橋発2本増発(17:33・18:36)、21:00発は取りやめ
・平日夕方に出町柳17:55発を新設
◆利用状況に応じた、平日ダイヤの見直し
◎早朝時間帯
・淀5:06発、普通出町柳行の運転を取りやめ
・出町柳5:34発快速急行淀屋橋行きを、5:36発普通三条行・三条から特急淀屋橋行き)に変更
・三条5:52発準急淀屋橋行きを、淀6:21発に変更
◎朝ラッシュ時間帯
・列車種別・運転区間および運転時刻の一部変更
◎昼間時間帯
・淀屋橋10:00発快速特急洛楽を特急に変更
・13時~14時台の中之島~枚方市の普通を出町柳まで延長。準急は1時間に4本から2本に変更
・15時~17時台も、列車種別・運転区間および運転時刻の変更
◎夕ラッシュ時間帯
・淀屋橋行き快速特急洛楽1本を特急に変更。その他も、列車種別・運転区間および運転時刻の一部変更。
◎深夜時間帯
・淀屋橋 22:19 発、準急出町柳行を淀行に変更
・出町柳 23:39発、特急枚方市行を、23:37発急行淀行きに変更(淀で最終の普通寝屋川市行に接続)
◆土休日ダイヤの見直し
平日ダイヤに準じて見直し。
・淀5:06 発、普通出町柳行きの運転を取りやめ。
・出町柳5:34発快速急行淀屋橋行を、5:36発普通三条行・三条から特急淀屋橋行きに変更
・枚方市5:52発普通中之島行きを、5:58発準急淀屋橋行きに変更。
・三条5:54発準急淀屋橋行きを、 淀6:21発に変更
・淀屋橋6:18発急行出町柳行きを、6:21発特急に変更
・7~10時台、一部区間急行の運転本数を見直し
・淀屋橋22:21発準急出町柳行きを22:19発淀行きに変更
・出町柳23:39発特急枚方市行きを、23:37発急行淀行きに変更(淀で最終の普通寝屋川市行きに接続)
時刻表掲出、ダイヤ検索は7月下旬頃から
2021年9月に大幅な減便を行なった京阪。
参考・公式リリース:2021年9月のダイヤ変更
5類移行や水際対策終了による観光客の増加などもあり、利用者が回復傾向にある中、少しは増便を期待していましたが、その期待を裏切り、全体的にさらなる減便ダイヤとなりました。残念でなりません。コロナ禍による影響だけでなく、30年前と比べても、少子高齢化による人口減に、産業構造の変化、並行路線の充実などにより、利用者減が深刻な他、会社の経営状態も悪化しているのでしょうか。
コロナ禍以降、大減便なダイヤをはじめ、ごみ箱撤去に、一部駅の券売機撤去など、他の大手私鉄と比べても、あまりにも露骨なコストカットばかりが目立ちます。民間企業なので、合理化の必要性も理解できますが、あまりにも露骨で行き過ぎたコストカットは、より客の逸走を招くのでは、と思ってしまいます。
全駅・全時間帯で増発する必要性は感じませんが、ラッシュ時間帯に混雑している列車があったり、観光客が戻って来ている中、観光客の利用が多い東福寺や伏見稲荷などの他、この春開業したららぽーとの最寄り駅でモノレールとの乗り換え駅でありながら、線路の構造上、準急すら停まれない門真市駅など、このままの本数で大丈夫なのかと思うところがあり、ピンポイントで柔軟に本数を増やすなどの対応は必要なのでは、と思うところがあります。
そして、全席指定のライナーは、今回増発となりましたが、個人的に満席になるのはほとんど見たことがありませんが、ラッシュ時間帯に混雑を避けられると言う点だけで、少しずつ利用者が増えているのでしょうか。
同じ京阪の座席指定でも、プレミアムカーに関しては、確実に座れることはもちろん、横幅も足元も広いリクライニング座席に、テーブル・コンセント・wi-fiなど、十分な付加価値があって快適で、別料金を追加してでも乗りたいと思わせる、素晴らしい車両だと思います。京阪初の座席指定車両として、デビューして以来、私も疲れている時や荷物が多い時などに、これまでも何度も利用しています。
一方、個人的にライナーの一般席に関しては、別料金を追加して乗りたいかと言われれば、「何だかなあ~」と思わざるを得ません。関西では、首都圏と比べてそれほど混雑率が激しい訳ではなく、別料金なしで転換クロスシートに乗れることが当たり前に定着している中、プレミアムカーと比べてマイナス100円程度の差で有料座席にするのは、やはり「何だかなあ~」と感じてしまいます。せめてプラス200円程度で確実に座れれば、また違うかもしれませんが(例として、阪神が年末年始に実験的に走らせた「らくやんライナー」がプラス200円だったことを考えると)。しかも、最近はプレミアムカー以外のwi-fiが終了したため、より乗る価値が下がった感が否めません。また、夕方の京都方面のライナーも、同時間帯の特急を見ると樟葉で空くことが多いのに、樟葉で無料開放しないのも「何だかなあ~」と思わせられます(現状、七条で無料開放)。
おそらく、ライナーに関しては、2ドアの8000系ではラッシュ時間帯の輸送を捌くことが難しく、かと言って、全て運用から外して、遊ばせておくと、無駄が生じるので、それなら全席指定にして、少しでも客単価を上げて、収益を増やすために走らせているのでは、と思います。今回は朝ラッシュ時間帯の香里園・寝屋川市からも着席通勤&収益向上を狙って、追加停車させることにしたのでしょう。
ちなみに、首都圏で京阪のライナーと同じような列車を走らせれば、確実に大盛況となるでしょう(TJライナー、京王ライナー、京急ウイングなどが当てはまるでしょうか)。混雑率が比べ物にならないほど激しく、別料金なしで乗れる車両のほとんどがロングシートと言うことを考えると、クロスシートで確実に座れるだけでも、十分な付加価値となり、商売は成立すると考えられます。
最後に、沿線の人口を増やし、利用者を増やすためにも、ダイヤをはじめ、行き過ぎたコストカットを見直し、もっと利用者目線で考えて欲しい、と思ったところであります。以前の京阪がマメに、斬新な取り組みや技術等が多く、良いところを多数知っているだけに、最近のコストカット等は残念でなりません。









