阪急電鉄が2024年7月21日から、京都線で運行開始する、阪急初の有料座席指定車両、PRiVACE(プライベース)。
大阪梅田駅のBIGMAN前広場にて、座席体験イベントが行われているので、実際に体験してきました。ちょうど行ったときには、阪急の車内放送の声などとしてお馴染み、下間都代子氏のトークショーも行わていて、色々と面白い話も聞けました。
梅田BIGMAN前広場にて、座席体験イベント。子ども用のチェアも展示

実際に座ってみると、横幅の広い座席に、前後間隔も広くて、それに座面連動式のリクライニング座席で座り心地も非常に良く、それに読書灯、テーブル、ドリンクホルダーもあるなど、500円を追加してでも乗る価値は十分あると感じました。
実際に座ってみた、1人用座席

アテンダントの制服展示

貰えた、紅茶のティーバッグとパンフレット。ロゴマークはカタカナの”ア”のようにも見える

阪急京都線の特急は、大阪側には神戸線・宝塚線との乗換駅である十三、堺筋線・千里線・JRおおさか東線との乗換駅である淡路、京都側には地下鉄烏丸線との乗換駅である烏丸など、利用者の多い途中停車駅がありますが、これら途中駅から、特にラッシュ時間帯や春・秋の観光シーズンの土休日に着席することは極めて困難であり、途中駅からでも確実に座れると言うメリットは非常に大きいと言えます。
ただ、プライベースを連結する分、一般車両は7両に減少することとなり、混雑悪化などの懸念もありますが、近年の利用者が減少傾向にあることを考えると、問題なしと判断されたのでしょうか。最近まで10両運転もあったので、やろうと思えば、一般車両8両のまま、新たにプライベースを連結することも可能だったはずです。
この座席体験イベント。大阪梅田BIGMAN広場前では6/16~23に、京都河原町ガーデン・EDION京都四条河原町店1階では6/28~30、7/5~7に行われます。行けそうな方は、一度試してみてはいかかでしょうか。
座席指定サービス『PRiVACE(プライベース)』 座席体験イベントと特別試乗会を開催します
そして、7/13と14には、試乗会も開催されます。恐らく、相当な激戦となるでしょう。
さて、この阪急初の有料座席指定車両となる、プライベース。以前から、京都線で阪急初の有料座席指定車両が運行開始することが公表されていましたが、昨年11/21にその名称が「PRiVACE(プライベース)」になることが発表され、公式ホームページも開設され、さらに今年4月には運行開始日や料金などが発表され、駅や車内には告知のポスターも多数見かけるようになっています。
そして今回、座席体験イベントが行われ、来月には体験乗車会も開催されるなど、いよいよデビューが目前となっています。
プライベースなどに関して、主な情報をまとめてみました。
2023.10.06 新型車両2300系・2000系を2024年夏より導入します
2023.11.21 ~ 日常の“移動時間”を、プライベートな空間で過ごす“自分時間”へ ~ 当社初の座席指定サービスの名称を 『PRiVACE(プライベース)』に決定! 2024 年夏頃に、京都線に導入します
2024.02.26 ~ 日常の“移動時間”を、プライベートな空間で過ごす“自分時間”へ ~ 当社初の座席指定サービス『PRiVACE(プライベース)』 2024 年 7 月デビュー! プライベート感と快適性を兼ね備えた、上質な内装デザインで誕生!
2024.05.21 ~ 日常の“移動時間”を、プライベートな空間で過ごす“自分時間”へ ~ 当社初の座席指定サービス『PRiVACE(プライベース)』 7月21日(日)、京都線の特急系車両で運行開始!
さて、京阪間(京都~大阪)では、既に京阪のプレミアムカー、JR新快速のAシートがサービスを開始していて、今回の阪急のプライベースがデビューすることにより、京阪間を走る3社全てに有料座席指定車両が揃うことになります。乗客側としては、やはりこれらと比較することになる他、もちろん阪急自身もこれら両社の有料座席指定車両のことは相当意識していることでしょう。可能であれば行き帰りで、これら3つの有料座席指定車両を乗り比べしてみるのも良さそうです。
これまで、京阪間を走る3社で運賃や所要時間などの面で競合していることが、度々雑誌等でも取り上げられていましたが、今後は有料座席指定と言う、付加価値の側面も加わり、どのようにして乗客を増やしていくのかが注目されます。
ただ、京都市内に関しては、これら3社の駅が接近している場所は少なく、目的地に応じて、使い分けることが多いと言えるでしょう(JR:京都駅周辺・下京・南・山科・大津方面、京阪:伏見・東山・左京方面、阪急:中京・右京・西京方面、など)。実際にこれら3社を全て選択できる場所と言えば、烏丸五条近辺に限られると思います。それに、JR京都線・阪急と京阪の間には、淀川を挟んでいることもあり、途中駅でJR京都線・阪急と京阪は競合しているとは言えません。
この阪急プライベースの一番の比較対象と言えるのは、京阪のプレミアムカーでしょう。
京阪プレミアムカーの座席

個人的にも京阪のプレミアムカーは、デビュー以来、何度も乗車していますが、横幅や前後間隔も広くて、コンセントも付いた座り心地の良い、リクライニング座席に、京橋や祇園四条と言った途中駅からでも確実に座れるなど、疲れている時や旅行で荷物が多いときなどに、有料座席指定と言う選択肢があるのは非常にありがたいと感じています。
京阪プレミアムカーが登場する際には、関西に有料座席指定車両が少なく、「ケチな関西人が別料金を払ってまで利用せんやろ」などと懐疑的な声もありましたが、実際にはデビューから現在に至るまで、ラッシュ時間帯や観光客の多い土休日には、ほぼ満席になるほどの利用があり、十分な付加価値があれば利用が見込めることを示したと言えます。しかも、当初は改造した8000系車両のみでしたが、その後3000系には新造車両を導入して拡大したほどです。この阪急プライベースやJR新快速Aシートも、京阪プレミアムカーの成功がなければ、登場していなかったことでしょう。
どちらも同じ別料金500円(京都市内~大阪市内の移動の場合)を追加してでも乗る価値は十分にあると感じるものですが、この阪急プライベースと京阪プレミアムカーと異なる点を挙げてみると、以下の点があります。
そして、JR新快速Aシートに関しては、京阪間のみならず、神戸・明石・姫路方面、大津・草津方面と、京阪・阪急では決してカバーすることができない、広範囲の利用を対象にしている点もあり、単純に比較しにくい点があります。過去に当ブログでも取り上げましたが、京阪神間を中心に着席ニーズがあることを証明したと言えますが、今も本数は1日6本のみであり、このままでは京阪・阪急に比べて、中途半端なまま取り残されることが否めません。さらなる拡大が望まれます。
JR新快速Aシートの座席

ちなみに、JRには”サンダーバード””はるか”と言った特急列車、他には新幹線も京阪間を走りますが、これらの列車は京阪間の利用者向けとは言いにくいので、比較の対象からは外します。
あと、今のところプライベースは京都線のみ対象ですが、将来的に神戸線や宝塚線にも拡大する可能性があるか、と言う点にも注目です。個人的な予想ですが、今回の京都線で途中駅(茨木市・高槻市・長岡天神)での利用状況次第と考えます。
大阪梅田からの主な駅への距離と所要時間を比較すると、茨木市(17km・17分)、高槻市(23km・22分)、長岡天神(34km・30分)、京都河原町(47km・43分)、西宮北口(15km・12分)、岡本(23km・20分)、神戸三宮(32km・27分)となっていて、神戸線は京都線よりも15kmほど短い路線ですが、個人的には30km・30分圏内の利用者が予想よりも多ければ、神戸線にも導入の可能性はあり得ると考えます。それに、並行するJR新快速Aシートや、将来的に実現する可能性がある近鉄特急の阪神乗り入れなど、並行する他社の動向次第と言う点もあるように思えます。
一方、宝塚線に関しては、神戸線よりもさらに距離は短い上に(大阪梅田~宝塚24km)、京阪神間を結ぶ京都線や神戸線より利用者は少なく、それに主に利用者の多い区間は大阪市内~豊中・池田と言う、距離の短さを考えると、プライベース導入の可能性は低いと考えます。
阪急初の有料座席指定車両のプライベースに関して、座席体験などを取り上げましたが、ぜひ7/21のデビュー後にいち早く、実際のプライベースに乗車できればと思います。
大阪梅田駅のBIGMAN前広場にて、座席体験イベントが行われているので、実際に体験してきました。ちょうど行ったときには、阪急の車内放送の声などとしてお馴染み、下間都代子氏のトークショーも行わていて、色々と面白い話も聞けました。
梅田BIGMAN前広場にて、座席体験イベント。子ども用のチェアも展示

実際に座ってみると、横幅の広い座席に、前後間隔も広くて、それに座面連動式のリクライニング座席で座り心地も非常に良く、それに読書灯、テーブル、ドリンクホルダーもあるなど、500円を追加してでも乗る価値は十分あると感じました。
実際に座ってみた、1人用座席

アテンダントの制服展示

貰えた、紅茶のティーバッグとパンフレット。ロゴマークはカタカナの”ア”のようにも見える

阪急京都線の特急は、大阪側には神戸線・宝塚線との乗換駅である十三、堺筋線・千里線・JRおおさか東線との乗換駅である淡路、京都側には地下鉄烏丸線との乗換駅である烏丸など、利用者の多い途中停車駅がありますが、これら途中駅から、特にラッシュ時間帯や春・秋の観光シーズンの土休日に着席することは極めて困難であり、途中駅からでも確実に座れると言うメリットは非常に大きいと言えます。
ただ、プライベースを連結する分、一般車両は7両に減少することとなり、混雑悪化などの懸念もありますが、近年の利用者が減少傾向にあることを考えると、問題なしと判断されたのでしょうか。最近まで10両運転もあったので、やろうと思えば、一般車両8両のまま、新たにプライベースを連結することも可能だったはずです。
この座席体験イベント。大阪梅田BIGMAN広場前では6/16~23に、京都河原町ガーデン・EDION京都四条河原町店1階では6/28~30、7/5~7に行われます。行けそうな方は、一度試してみてはいかかでしょうか。
座席指定サービス『PRiVACE(プライベース)』 座席体験イベントと特別試乗会を開催します
そして、7/13と14には、試乗会も開催されます。恐らく、相当な激戦となるでしょう。
さて、この阪急初の有料座席指定車両となる、プライベース。以前から、京都線で阪急初の有料座席指定車両が運行開始することが公表されていましたが、昨年11/21にその名称が「PRiVACE(プライベース)」になることが発表され、公式ホームページも開設され、さらに今年4月には運行開始日や料金などが発表され、駅や車内には告知のポスターも多数見かけるようになっています。
そして今回、座席体験イベントが行われ、来月には体験乗車会も開催されるなど、いよいよデビューが目前となっています。
プライベースなどに関して、主な情報をまとめてみました。
◎ネーミングコンセプト・・・PRIVATE(プライベート)とPLACE(場所)を掛け合わせ、自分時間が過ごせるプライベート感を「PRiVACE」と言うネーミングで表現。自分時間にこだわる阪急らしい特別な1両。◎2024年7月21日より、京都線の通勤特急・特急・準特急で1時間に2~3本でサービス開始(2025年頃には1時間に4~6本に拡大予定)。◎大阪方から4両目に連結。定員は40名。◎これに合わせて、新型車両2300系がデビュー。当初は9300系にも連結するが、将来的に座席指定連結車両は2300系に統一。2300系に関する情報は後述。◎出入口は真ん中で、ガラスはステンドグラスをイメージ。外観は伝統のマルーン色としながらも、ゴールドのラインが入り、高級感を演出。◎車内は、木目調と大理石調のデザイン。入った時から上質感を演出し、床面はカーペット。間接照明により、自宅にいるようなくつろぎ感の演出。◎座席指定券発売はネット予約が基本(発車14日前から1分前まで発売)。空席があれば車内でも発売。駅での発売はしない。◎座席指定料金は500円(別途乗車券必要)。◎座席などの設備・・・3(2+1)列の座席で阪急伝統のゴールデンオリーブ色、広い座席と広い前後スペース、座面連動式リクライニング、読書灯(動かすことも可能)、コンセント、ドリンクホルダー、収納式テーブル、荷物用フック、周囲の目線が気にならないパーテーションと座面頭部側面の形状、各座席1列ごとに窓を配置◎他の設備・・・大型荷物置き場、Wi-Fi、防犯カメラ、空気清浄機◎車いす優先席とお子様用チェアを設置した席もあり。◎専用のアテンダントが乗務し、案内や指定券の発売などを行う。
2300系に関する主な情報(一部2000系に関する情報も含む)参考:過去のリリース等
▲2300系の実車の外観(上)と一般車両の車内(下)。いずれも新型車両2300系のデビューまでの裏側をレポート! | 2024年4月 | 阪急沿線おしらべ係 │ 阪急電鉄株式会社 (hankyu-app.com)より
◎開発コンセプト・・・安心と快適、そして環境に配慮した新しい阪急スタイル ~バリアフリーの充実、想定外への備えとCO2削減への貢献~
◎外観デザイン・・・マルーンとアイボリーの車体色と直線的なデザインを継承しながら、時代の先端を行く阪急のイメージにふさわしい疾走感を醸し出すため、前面の窓ガラスに曲線を取り入れた新しいデザイン
◎内装デザイン・・・木目調の化粧板やゴールデンオリーブ色の座席といった阪急の伝統を踏襲し、落ち着いた車内環境。ロングシート端部の袖仕切りを半透明に変更。京都線向け2300系一般車両はセミクロスシート、神戸線・宝塚線向け2000系はロングシート
◎バリアフリー設備の充実・・・車いすスペース拡大(先頭車両のみ)、車いすスペース周辺設備の充実(手すりを2段)、車いすスペース・優先座席付近の吊り手の変更
◎安全性向上・・・防犯カメラ設置、握り棒設置
2023.10.06 新型車両2300系・2000系を2024年夏より導入します
2023.11.21 ~ 日常の“移動時間”を、プライベートな空間で過ごす“自分時間”へ ~ 当社初の座席指定サービスの名称を 『PRiVACE(プライベース)』に決定! 2024 年夏頃に、京都線に導入します
2024.02.26 ~ 日常の“移動時間”を、プライベートな空間で過ごす“自分時間”へ ~ 当社初の座席指定サービス『PRiVACE(プライベース)』 2024 年 7 月デビュー! プライベート感と快適性を兼ね備えた、上質な内装デザインで誕生!
2024.05.21 ~ 日常の“移動時間”を、プライベートな空間で過ごす“自分時間”へ ~ 当社初の座席指定サービス『PRiVACE(プライベース)』 7月21日(日)、京都線の特急系車両で運行開始!
さて、京阪間(京都~大阪)では、既に京阪のプレミアムカー、JR新快速のAシートがサービスを開始していて、今回の阪急のプライベースがデビューすることにより、京阪間を走る3社全てに有料座席指定車両が揃うことになります。乗客側としては、やはりこれらと比較することになる他、もちろん阪急自身もこれら両社の有料座席指定車両のことは相当意識していることでしょう。可能であれば行き帰りで、これら3つの有料座席指定車両を乗り比べしてみるのも良さそうです。
これまで、京阪間を走る3社で運賃や所要時間などの面で競合していることが、度々雑誌等でも取り上げられていましたが、今後は有料座席指定と言う、付加価値の側面も加わり、どのようにして乗客を増やしていくのかが注目されます。
ただ、京都市内に関しては、これら3社の駅が接近している場所は少なく、目的地に応じて、使い分けることが多いと言えるでしょう(JR:京都駅周辺・下京・南・山科・大津方面、京阪:伏見・東山・左京方面、阪急:中京・右京・西京方面、など)。実際にこれら3社を全て選択できる場所と言えば、烏丸五条近辺に限られると思います。それに、JR京都線・阪急と京阪の間には、淀川を挟んでいることもあり、途中駅でJR京都線・阪急と京阪は競合しているとは言えません。
この阪急プライベースの一番の比較対象と言えるのは、京阪のプレミアムカーでしょう。
京阪プレミアムカーの座席

個人的にも京阪のプレミアムカーは、デビュー以来、何度も乗車していますが、横幅や前後間隔も広くて、コンセントも付いた座り心地の良い、リクライニング座席に、京橋や祇園四条と言った途中駅からでも確実に座れるなど、疲れている時や旅行で荷物が多いときなどに、有料座席指定と言う選択肢があるのは非常にありがたいと感じています。
京阪プレミアムカーが登場する際には、関西に有料座席指定車両が少なく、「ケチな関西人が別料金を払ってまで利用せんやろ」などと懐疑的な声もありましたが、実際にはデビューから現在に至るまで、ラッシュ時間帯や観光客の多い土休日には、ほぼ満席になるほどの利用があり、十分な付加価値があれば利用が見込めることを示したと言えます。しかも、当初は改造した8000系車両のみでしたが、その後3000系には新造車両を導入して拡大したほどです。この阪急プライベースやJR新快速Aシートも、京阪プレミアムカーの成功がなければ、登場していなかったことでしょう。
どちらも同じ別料金500円(京都市内~大阪市内の移動の場合)を追加してでも乗る価値は十分にあると感じるものですが、この阪急プライベースと京阪プレミアムカーと異なる点を挙げてみると、以下の点があります。
京阪プレミアムカーとの比較
◎駅での発売がない(京阪プレミアムカーは駅での発売もあり、阪急プライベースはこの点をぜひ解消して欲しいと感じる)
◎途中駅利用者向けの料金設定がない(京阪は樟葉・枚方市と言った途中駅は400円だが、阪急は全て500円で長岡天神・高槻市・茨木市の途中駅であっても強気な料金設定)
◎ネット予約が会員登録なしでも可能(京阪プレミアムカーは会員登録が必須)
◎曜日や時間帯に応じたボーナスポイントがない(ネット予約のみ、京阪はあり)
◎出入口が車両のちょうど真ん中(奥の座席からでも移動距離が短い)(京阪プレミアムカーは出入口が京都側の端にある)
◎座面連動リクライニングや読書灯、お子様向けのチェアがある
◎窓が各座席毎にあり。
◎最終が大阪梅田発・京都河原町発ともに21時台で早い(京阪プレミアムカーは淀屋橋発・出町柳発ともに22時台まであり)
など
そして、JR新快速Aシートに関しては、京阪間のみならず、神戸・明石・姫路方面、大津・草津方面と、京阪・阪急では決してカバーすることができない、広範囲の利用を対象にしている点もあり、単純に比較しにくい点があります。過去に当ブログでも取り上げましたが、京阪神間を中心に着席ニーズがあることを証明したと言えますが、今も本数は1日6本のみであり、このままでは京阪・阪急に比べて、中途半端なまま取り残されることが否めません。さらなる拡大が望まれます。
JR新快速Aシートの座席

ちなみに、JRには”サンダーバード””はるか”と言った特急列車、他には新幹線も京阪間を走りますが、これらの列車は京阪間の利用者向けとは言いにくいので、比較の対象からは外します。
あと、今のところプライベースは京都線のみ対象ですが、将来的に神戸線や宝塚線にも拡大する可能性があるか、と言う点にも注目です。個人的な予想ですが、今回の京都線で途中駅(茨木市・高槻市・長岡天神)での利用状況次第と考えます。
大阪梅田からの主な駅への距離と所要時間を比較すると、茨木市(17km・17分)、高槻市(23km・22分)、長岡天神(34km・30分)、京都河原町(47km・43分)、西宮北口(15km・12分)、岡本(23km・20分)、神戸三宮(32km・27分)となっていて、神戸線は京都線よりも15kmほど短い路線ですが、個人的には30km・30分圏内の利用者が予想よりも多ければ、神戸線にも導入の可能性はあり得ると考えます。それに、並行するJR新快速Aシートや、将来的に実現する可能性がある近鉄特急の阪神乗り入れなど、並行する他社の動向次第と言う点もあるように思えます。
一方、宝塚線に関しては、神戸線よりもさらに距離は短い上に(大阪梅田~宝塚24km)、京阪神間を結ぶ京都線や神戸線より利用者は少なく、それに主に利用者の多い区間は大阪市内~豊中・池田と言う、距離の短さを考えると、プライベース導入の可能性は低いと考えます。
阪急初の有料座席指定車両のプライベースに関して、座席体験などを取り上げましたが、ぜひ7/21のデビュー後にいち早く、実際のプライベースに乗車できればと思います。












