大晦日の夜~元日の早朝まで、かつては多くの鉄道会社で終夜運転が実施され、日頃は絶対にあり得ない、24時間運行が実現する唯一の日と言うこともあり、年越しの風物詩とも言えるものでしたが、近年は減少傾向です。以前に比べて、カウントダウンイベントが減少し、深夜の初詣客も減るなど、時代とともに状況も変化し、終夜運転を実施しない事業者が増えているように思えます。今回、各社の年末年始のダイヤの状況について取り上げてみました。
関西地区
まずは私のおひざ元でもある、関西地区から。京阪と近鉄は終夜運転を実施、JR西日本と南海は延長運転、その他は延長も終夜運転も実施しない、と判断が分かれました。
京阪
~大晦日の終夜運転を実施!プレミアムカーを年越し運行します~ 年末年始の列車運転について
おけいはん、初詣のPRポスター

大晦日終夜運転をPRするヘッドマーク、3000系

京阪沿線には伏見稲荷大社・平安神宮・八坂神社・石清水八幡宮・成田山不動尊など、多数の初詣スポットがあることから、京阪は毎年終夜運転や初詣輸送への対応には一番積極的とも言えます。
特に、正月3が日に関しては、他社が通常の土休日ダイヤで一部臨時列車などで対応する中、京阪は通常のダイヤとは全く異なる正月ダイヤが組まれます。正月ダイヤの特徴は何と言っても、日頃は本数が少ない、急行を昼間も運転し、全国でも屈指の参拝客数を誇る、伏見稲荷駅の初詣利用者を捌くために、特別なダイヤを設定していると言ってもいいでしょう、さらに、イメージキャラクターである「おけいはん」も初詣をPRしている他、今回も大晦日終夜運転や正月限定のヘッドマークを掲出してPRしているほどです。
これでも、以前のことを思うと、規模は縮小していると言えますが、他社が終夜運転を止める判断をするところが多い中、今回も終夜運転を実施し、さらに正月のみの特別ダイヤを設定をするなど、かなりの力の入れようです。最近の京阪を見ていると、露骨なコストカット等の後ろ向きなことが多かった、同社にとって久しぶりに前向きなニュースと言えるでしょう。
そして、もちろんプレミアムカーの設定もありますが、通常では見ることのない、急行でも一部設定され、伏見稲荷での参拝のあとにプレミアムカーでゆったり帰ると言うことも考えられます。ただし、伏見稲荷駅でプレミアムカー券の発売はないので、事前にネットか他の駅で入手する必要があります。
あと、伏見稲荷への参拝客対応としては、下記で取り上げるJR奈良線はみやこ路快速が稲荷駅への臨時停車の対応が取られますが、京阪は昼間に急行を設定することで対応し、特急の伏見稲荷駅臨時停車の対応は取られていません。これに関しては、京阪間直通で利用する特急の乗客と、伏見稲荷を利用する急行の乗客を、分離することにより、特急に混雑が集中することを避けていると思われますが、個人的には賛成です。
近鉄(大阪地区)
年末から年始にかけて、臨時列車および運転区間延長列車を運転します ~今年も大阪・名古屋から伊勢方面に「ひのとり」の臨時列車が走ります~
伊勢神宮など近鉄沿線の初詣・初旅にお得なきっぷを発売します!
さらに、通常は大阪~名古屋の名阪特急で走行し、伊勢方面に乗り入れることのない特急「ひのとり」が深夜の臨時列車で伊勢方面に乗り入れることも注目点です。
JR西日本(京阪神エリア)
大晦日 臨時列車運転のお知らせ
JR西日本のリリースより


初詣スポットが多いこともあり、少し前までは終夜運転も実施していて、琵琶湖線は京都~草津・野洲、JR神戸線は西明石~姫路、阪和線は天王寺~日根野、奈良線は城陽~奈良、JR宝塚線は尼崎~新三田も対象になっていたのが、今回はこれらの区間が延長運転の対象からも外され、さらにおおさか東線が延長運転の対象でもないことを考えると、かなり減らされた印象はあります。初詣客の状況を見ていると、年が明けて2時頃までは多く、3時以降には減少する傾向を考えると、3時までの延長で十分、特に利用者が多い区間と、初詣客が多い区間で十分と割り切ったのでしょう。
他に、奈良線では正月3が日に、全国でも屈指の初詣の参拝客数を誇る、伏見稲荷への初詣客を捌くため、みやこ路快速の稲荷駅臨時停車も行われます。
南海
年末年始の運行ダイヤについて
関西地区その他
阪急、年末年始の列車運行ダイヤについて
阪神、年末年始のダイヤについて
大阪メトロ、おおみそかの終夜運転について
京都市交通局、年末年始における市バス・地下鉄の運行ダイヤ
神戸市交通局、年末・年始期間の運行ダイヤ
次の記事で、関西地区以外も見て行きます。
関西地区
まずは私のおひざ元でもある、関西地区から。京阪と近鉄は終夜運転を実施、JR西日本と南海は延長運転、その他は延長も終夜運転も実施しない、と判断が分かれました。
京阪
~大晦日の終夜運転を実施!プレミアムカーを年越し運行します~ 年末年始の列車運転について
おけいはん、初詣のPRポスター

大晦日終夜運転をPRするヘッドマーク、3000系

京阪線(京阪本線・鴨東線・中之島線・宇治線・交野線)京阪沿線在住と言うこともあり、京阪から取り上げてみます。
◎12/31・23時台~1/1・5時台 終夜運転実施(12/31・18時台~1/1・7時台は大晦日ダイヤ)
・特急を淀屋橋発23時台まで約20分間隔、急行を淀屋橋発1時台まで約20~30分間隔、準急・普通を15~30分間隔
・中之島線は10~40分間隔、宇治線・交野線は20~40分間隔、石清水八幡宮参道ケーブルは5~15分間隔
◎1/1~1/3 正月ダイヤ
・昼間は特急・急行・普通をそれぞれ15分間隔。これとは別に快速特急洛楽も上下9本設定(洛楽には正月専用のヘッドマークもあり)。
・宇治線・交野線は15分間隔、石清水八幡宮参道ケーブルは5~10分間隔
◎プレミアムカー
快速特急洛楽の全列車、特急の全列車(正月の早朝・深夜を除く)、急行の一部に設定。年越しキャンペーンとして、1/1・0時台~2時台に利用すると、オリジナル和紙メモをプレゼント。
大津線
12/30~1/3は土休日ダイヤ、大晦日終夜運転は実施しない。ヘッドマーク掲出はあり。
他に、京阪線・大津線共通で、新春デジタルスタンプラリーもあり。
京阪沿線には伏見稲荷大社・平安神宮・八坂神社・石清水八幡宮・成田山不動尊など、多数の初詣スポットがあることから、京阪は毎年終夜運転や初詣輸送への対応には一番積極的とも言えます。
特に、正月3が日に関しては、他社が通常の土休日ダイヤで一部臨時列車などで対応する中、京阪は通常のダイヤとは全く異なる正月ダイヤが組まれます。正月ダイヤの特徴は何と言っても、日頃は本数が少ない、急行を昼間も運転し、全国でも屈指の参拝客数を誇る、伏見稲荷駅の初詣利用者を捌くために、特別なダイヤを設定していると言ってもいいでしょう、さらに、イメージキャラクターである「おけいはん」も初詣をPRしている他、今回も大晦日終夜運転や正月限定のヘッドマークを掲出してPRしているほどです。
これでも、以前のことを思うと、規模は縮小していると言えますが、他社が終夜運転を止める判断をするところが多い中、今回も終夜運転を実施し、さらに正月のみの特別ダイヤを設定をするなど、かなりの力の入れようです。最近の京阪を見ていると、露骨なコストカット等の後ろ向きなことが多かった、同社にとって久しぶりに前向きなニュースと言えるでしょう。
そして、もちろんプレミアムカーの設定もありますが、通常では見ることのない、急行でも一部設定され、伏見稲荷での参拝のあとにプレミアムカーでゆったり帰ると言うことも考えられます。ただし、伏見稲荷駅でプレミアムカー券の発売はないので、事前にネットか他の駅で入手する必要があります。
あと、伏見稲荷への参拝客対応としては、下記で取り上げるJR奈良線はみやこ路快速が稲荷駅への臨時停車の対応が取られますが、京阪は昼間に急行を設定することで対応し、特急の伏見稲荷駅臨時停車の対応は取られていません。これに関しては、京阪間直通で利用する特急の乗客と、伏見稲荷を利用する急行の乗客を、分離することにより、特急に混雑が集中することを避けていると思われますが、個人的には賛成です。
近鉄(大阪地区)
年末から年始にかけて、臨時列車および運転区間延長列車を運転します ~今年も大阪・名古屋から伊勢方面に「ひのとり」の臨時列車が走ります~
伊勢神宮など近鉄沿線の初詣・初旅にお得なきっぷを発売します!
◎12/30、12/31ここでは大阪地区のみ取り上げます。近鉄も沿線には、伊勢神宮や橿原神宮と言った、初詣スポットが多いこともあり、以前よりは縮小傾向であるものの、毎年終夜運転には積極的です。他社と異なる点としては、特急も終夜運転することでしょうか。やはり、伊勢神宮への初詣需要の大きさを知ることができます。これにより、特急で大阪・京都~伊勢を深夜に移動することが可能な他、大阪・京都~名古屋も途中の伊勢中川で乗り換えがありながらも、深夜の移動が可能です。
大阪~伊勢方面(上下4本/日)、大阪~名古屋に臨時特急を運転(上下2本/日)
◎大晦日終夜運転
大阪線
・大阪~伊勢方面で特急を上下13本運転。このうち上下6本は特急「ひのとり」。
・大阪上本町~榛原・名張で普通を30分間隔
奈良線
・特急を上下4本運転
・普通を20~30分間隔、阪神には直通しない
京都・橿原・天理線
・特急を上下7本運転。このうち上下2本は京都~伊勢方面直通。
・普通(一部急行)を京都~大和西大寺~橿原神宮前で20~30分間隔、平端~天理で30~50分間隔、地下鉄烏丸線には直通しない
けいはんな線
30~60分間隔、大阪メトロ中央線へは直通しない
生駒線
80~100分間隔
信貴線
30分間隔
南大阪線
・大阪阿部野橋~橿原神宮前に特急を上下2本運転
・普通(一部準急)を30分間隔(大阪阿部野橋発2:20まで、橿原神宮前発1:40まで)(尺土~橿原神宮前は0時台・2時台に上下4本)
道明寺線
2時台まで20~40分間隔
御所線
3時台まで50分間隔
長野線
2時台まで20分間隔
生駒ケーブル
10~20分間隔
西信貴ケーブル
20~30分間隔
葛城山ロープウェイ
5:10頃から30分間隔
吉野線・田原本線では、延長・終夜運転は実施しない。
他に、大阪難波駅・大阪上本町駅・近鉄奈良駅などで、留置車両を休憩用として開放するほか、駅構内のファミリーマートも終夜営業。
◎1/1~1/3、1/6~1/8の臨時列車
大阪線
・特急を大阪~伊勢方面に上下2本/日、大阪~名古屋に上下1本/日運転
・大阪~伊勢方面の快速急行・急行の臨時列車と臨時延長運転あり
南大阪線
臨時列車を、特急は大阪阿部野橋~橿原神宮前・吉野方面、急行は大阪阿部野橋~橿原神宮前で運転
さらに、通常は大阪~名古屋の名阪特急で走行し、伊勢方面に乗り入れることのない特急「ひのとり」が深夜の臨時列車で伊勢方面に乗り入れることも注目点です。
JR西日本(京阪神エリア)
大晦日 臨時列車運転のお知らせ
JR西日本のリリースより

◎以下の路線で概ね3時頃まで延長運転。終夜運転は実施しない。奈良線、みやこ路快速の稲荷駅臨時停車の案内
JR京都線・神戸線(京都~大阪~西明石)、大阪環状線、JRゆめ咲線、奈良線(京都~城陽)、大和路線(JR難波~奈良)、JR東西線・学研都市線(尼崎~四条畷)、万葉まほろば線(奈良~桜井)
◎1/1~1/5、奈良線稲荷駅に、みやこ路快速が臨時停車

初詣スポットが多いこともあり、少し前までは終夜運転も実施していて、琵琶湖線は京都~草津・野洲、JR神戸線は西明石~姫路、阪和線は天王寺~日根野、奈良線は城陽~奈良、JR宝塚線は尼崎~新三田も対象になっていたのが、今回はこれらの区間が延長運転の対象からも外され、さらにおおさか東線が延長運転の対象でもないことを考えると、かなり減らされた印象はあります。初詣客の状況を見ていると、年が明けて2時頃までは多く、3時以降には減少する傾向を考えると、3時までの延長で十分、特に利用者が多い区間と、初詣客が多い区間で十分と割り切ったのでしょう。
他に、奈良線では正月3が日に、全国でも屈指の初詣の参拝客数を誇る、伏見稲荷への初詣客を捌くため、みやこ路快速の稲荷駅臨時停車も行われます。
南海
年末年始の運行ダイヤについて
◎大晦日延長運転以前は、南海本線は羽倉崎、高野線は三日市町、そして泉北高速線でも終夜運転を実施していたことを考えると、かなり減らされた印象です。全国でも屈指の初詣の参拝客数を誇る、住吉大社への対応に焦点を絞ったと言えます。
南海本線・難波~高石で2時台まで延長運転。高野線・泉北高速線では延長運転は実施しない。
◎1/1~1/3は住吉大社駅に、空港急行・区間急行が臨時停車
関西地区その他
阪急、年末年始の列車運行ダイヤについて
阪神、年末年始のダイヤについて
大阪メトロ、おおみそかの終夜運転について
京都市交通局、年末年始における市バス・地下鉄の運行ダイヤ
神戸市交通局、年末・年始期間の運行ダイヤ
阪急、阪神、大阪メトロ、京都市交通局、神戸市交通局などは、大晦日に延長運転も終夜運転も実施しない。通常の土休日ダイヤで運転。コロナ禍前まで遡ると、関西地区には初詣スポットが多いことから、これらの社局も大晦日の終夜運転には積極的でしたが、コロナ禍を機に中止したまま、今回も延長運転すら実施せず、判断は分かれる形となりました。これらの社局で、次は終夜運転や延長運転が復活する時は来るのでしょうか。
次の記事で、関西地区以外も見て行きます。


















