事情により、ブログ更新を休止していましたが、更新を再開します。今後、交通・旅・まちづくり等に関する話題や実際に出かけた旅行に関すること等を中心に、最新の話題はもちろん、過去の話題も取り上げ、随時ペースを上げて、更新してまいります。
再開第一号の記事は、JR東日本の中央線快速・青梅線のグリーン車に関する話題から。
いよいよ来年春からの本格的なサービス開始と、10/13からは順次グリーン車の連結&12両化を開始し、期間限定で来年春までは無料お試し期間となることが公表されています。
JR東日本:中央線快速・青梅線でグリーン車サービスを開始します ~快適な移動空間の提供を通じ、輸送サービスの質的変革を目指します~ 2024.9.10
これまで東京都心の山手線内から延びる、首都圏5方面のJR主要路線のうち、唯一グリーン車の連結がなかった中央線。2015年に導入が公表されてから、何度かの延期が公表されながらも、10年の歳月を経て、ようやく本格的なサービス開始となります。
JR東日本:中央快速線等へのグリーン車サービスの導入について 2015.2.4
JR東日本:変革のスピードアップのための投資計画 2022.4.27
まず車両面ですが、他線とは異なり、乗降時間短縮のため、両開きで幅の広いドア、自動回転のシートにするなどの変更も施されています。車内の内装や座席等の設備は、テーブル付きのリクライニングシートはもちろん、コンセントやWiFiも付き、最新のグリーン車である横須賀線・総武快速線のE235系とほぼ同様と言えるでしょう。トイレももちろん設置されていて、グリーン車導入を機に、普通車の6号車にも車イス対応トイレも設置されています。普通車もトイレ付きになったのは、特に高尾より先、大月方面へ乗車する際にはありがたいと言えるでしょう。
JR東日本:中央快速線等へのグリーン車サービス開始時期および車内トイレの設置について 2018.4.3
中央線のE233系。いつでも見れることもあってか、E233系単独では意外にも撮影しておらず、201系置き換えの過渡期に撮影したもの。この頃にグリーン車連結など、想像しなかったでしょう。

参考までに、過去2回乗車したことのある、横須賀線・総武快速線E235系グリーン車

E235系グリーン車、座席

E235系グリーン車、車内

料金面に関しては、2024年春から大きく変更されたグリーン料金の体系が、そのまま中央線快速・青梅線にも適用されることになります(例:Suica料金で50kmまで750円、100kmまで1,000円、最大で東京~大月は87kmなので101km以上の適用なし)。ただし、湘南新宿ライン・上野東京ラインなどの他線との通し料金の適用はありません。また立川乗換で八王子・大月方面~青梅方面との通し料金の適用もありません。
JR東日本:首都圏の普通列車グリーン車の料金体系を見直します 2023.12.15
10/13から来年春まで、過去に宇都宮線・高崎線・常磐線でも行われた、順次グリーン車連結となる期間だけ限定で、無料お試し開放が始まりますが、首都圏で屈指の混雑路線で、無料お試し開放とか、特にラッシュ時間帯など、本当に大丈夫なのか?、と感じます。中央線快速と青梅線限定で、お試し料金500円程度からスタートしても良かったのでは?、と思えるところがあります。そして、東京駅での最短2分の折り返し、本当にできるのか?、とも思えるところがあります。
さて、2階建て車両を2両連結したことが特徴的な首都圏の普通列車グリーン車。
東海道線・横須賀線、宇都宮線・高崎線、常磐線、総武快速線と、他の4方面の中距離列車では既にグリーン車導入が完了し、いずれの路線も好調な利用状況になっていて、首都圏のラッシュ時間帯の混雑が過酷なこともあり、快適性や着席ニーズを求める乗客が多いと言えます。中央線快速においても、混雑率が高いこともあり、グリーン車の需要は十分あると言えるでしょう。
ただ、中央線快速に関しては以下の点から、他の主要4方面とは異なり、グリーン車導入はハードルが高かったことは、容易に想像できることでした。
などが挙げられ、グリーン車導入まで、御茶ノ水駅などでは難工事になった他、高尾駅や青梅駅などでは時には列車を運休させるほど、大規模な工事が行われたほどです。2015年に導入が公表されてから、何度か導入延期が公表され、本当にいつになるのか、それとも断念するのか、など考えられたこともありましたが、車両面では両開きドアの車両にするなどの変更もあり、10年の歳月を経て、ようやく本格的にサービス開始となります。
ちなみに、他の主要4方面の路線は最大15両対応で、単純に15両中2両をグリーン車に置き換えれば導入可能で、既存の施設の大規模な改修工事などの必要はほとんどなく、ハードルはそこまで高くなかったと思われます。
そして、これまで中央線で着席サービスと言えば、平日の朝・夕・夜に運行される特急”はちおうじ””おうめ”(2019年以前は中央ライナー・青梅ライナー)と、特急”あずさ””かいじ”などが挙げられます。
中央線特急”あずさ””かいじ”等のE353系

このうち、特急”はちおうじ””おうめ”に関しては、完全にラッシュ時間帯を中心とした、東京都内の短距離利用者向けの着席サービス列車と言えますが、特急”あずさ””かいじ”に関しては、東京都心~甲府・松本方面の長距離向けの列車であり、こちらはJR東日本の在来線特急でも特に利用者数が多い列車であり、当然甲府・松本方面への需要も多く、本来は東京都内の中央線快速のみの短距離向けの列車ではありません。
そう言ったことを考えると、東京都内の中央線快速のみの短距離着席需要はグリーン車で、甲府・松本方面の中長距離の需要は特急”あずさ””かいじ”で、と上手く分離させることが必要と言えるでしょう。そのためにも、特急”あずさ””かいじ”の東京・新宿~立川・八王子の特急料金をグリーン車よりも値上げすることも必要と言えるでしょう。
何はともあれ、計画から10年の歳月を経て、ようやく本格的なサービス開始を迎える、中央線快速・青梅線のグリーン車。
個人的には関西在住であり、中央線快速グリーン車の実車はまだ見たことがありませんが、年に何度かは首都圏に行く機会があるので、無料お試し開放も、サービス開始後のグリーン車も両方乗車してみたいとことです。
再開第一号の記事は、JR東日本の中央線快速・青梅線のグリーン車に関する話題から。
いよいよ来年春からの本格的なサービス開始と、10/13からは順次グリーン車の連結&12両化を開始し、期間限定で来年春までは無料お試し期間となることが公表されています。
JR東日本:中央線快速・青梅線でグリーン車サービスを開始します ~快適な移動空間の提供を通じ、輸送サービスの質的変革を目指します~ 2024.9.10
主な内容
①グリーン車のサービス開始と設備等
▲サービス開始時期、運行区間、車両など。JR東日本のリリースより
◎2025年春から、新たにグリーン車のサービスを開始する区間:中央線快速(東京~大月・E233系全列車)、青梅線(立川~青梅・中央線と直通する全列車)
▲運行区間と車両編成、JR東日本のリリースより
◎12両編成で、東京方から4両目(4号車)と5両目(5号車)に連結。8号車と9号車は車内で通り抜けできない場合あり。
◎乗降時間短縮のため、両開きの幅が広いドア、広いデッキ、自動回転シートの導入(定員はこれまで同様180名)
◎全席リクライニングシート、テーブル、ドリンクホルダー、WiFi、コンセントあり。トイレ・洗面台も1カ所あり。
▲車内サービス等、JR東日本のリリースより
◎グリーンアテンダントが乗務
◎グリーン料金は首都圏の他線と同様(例:Suica料金で50kmまで750円、100kmまで1,000円。最大でも東京~大月は87kmなので、他線のように101km以上料金の適用なし)。グリーン車は自由席で、後戻りしない限りは2つ以上の列車を乗り継ぐことも可能。
※ただし、上野東京ラインや湘南新宿ラインなどの他線との通し料金、また立川乗換で八王子・大月方面~青梅方面との通し料金の適用はなし。
▲グリーン料金、JR東日本のリリースより
②お試し期間
◎2024年10/13から順次、グリーン車を組み込み、12両運転開始(2025年春までは10両と12両が混在)
◎2025年春まではグリーン料金なしで利用可能
◎ホームでは停止位置や乗車位置の変更あり
◎12両の列車は、当日の駅の案内表示・放送、JR東日本アプリで確認可能
▲アプリで両数の確認が可能、JR東日本のリリースより
これまで東京都心の山手線内から延びる、首都圏5方面のJR主要路線のうち、唯一グリーン車の連結がなかった中央線。2015年に導入が公表されてから、何度かの延期が公表されながらも、10年の歳月を経て、ようやく本格的なサービス開始となります。
JR東日本:中央快速線等へのグリーン車サービスの導入について 2015.2.4
JR東日本:変革のスピードアップのための投資計画 2022.4.27
まず車両面ですが、他線とは異なり、乗降時間短縮のため、両開きで幅の広いドア、自動回転のシートにするなどの変更も施されています。車内の内装や座席等の設備は、テーブル付きのリクライニングシートはもちろん、コンセントやWiFiも付き、最新のグリーン車である横須賀線・総武快速線のE235系とほぼ同様と言えるでしょう。トイレももちろん設置されていて、グリーン車導入を機に、普通車の6号車にも車イス対応トイレも設置されています。普通車もトイレ付きになったのは、特に高尾より先、大月方面へ乗車する際にはありがたいと言えるでしょう。
JR東日本:中央快速線等へのグリーン車サービス開始時期および車内トイレの設置について 2018.4.3
中央線のE233系。いつでも見れることもあってか、E233系単独では意外にも撮影しておらず、201系置き換えの過渡期に撮影したもの。この頃にグリーン車連結など、想像しなかったでしょう。

参考までに、過去2回乗車したことのある、横須賀線・総武快速線E235系グリーン車

E235系グリーン車、座席

E235系グリーン車、車内

料金面に関しては、2024年春から大きく変更されたグリーン料金の体系が、そのまま中央線快速・青梅線にも適用されることになります(例:Suica料金で50kmまで750円、100kmまで1,000円、最大で東京~大月は87kmなので101km以上の適用なし)。ただし、湘南新宿ライン・上野東京ラインなどの他線との通し料金の適用はありません。また立川乗換で八王子・大月方面~青梅方面との通し料金の適用もありません。
JR東日本:首都圏の普通列車グリーン車の料金体系を見直します 2023.12.15
10/13から来年春まで、過去に宇都宮線・高崎線・常磐線でも行われた、順次グリーン車連結となる期間だけ限定で、無料お試し開放が始まりますが、首都圏で屈指の混雑路線で、無料お試し開放とか、特にラッシュ時間帯など、本当に大丈夫なのか?、と感じます。中央線快速と青梅線限定で、お試し料金500円程度からスタートしても良かったのでは?、と思えるところがあります。そして、東京駅での最短2分の折り返し、本当にできるのか?、とも思えるところがあります。
さて、2階建て車両を2両連結したことが特徴的な首都圏の普通列車グリーン車。
東海道線・横須賀線、宇都宮線・高崎線、常磐線、総武快速線と、他の4方面の中距離列車では既にグリーン車導入が完了し、いずれの路線も好調な利用状況になっていて、首都圏のラッシュ時間帯の混雑が過酷なこともあり、快適性や着席ニーズを求める乗客が多いと言えます。中央線快速においても、混雑率が高いこともあり、グリーン車の需要は十分あると言えるでしょう。
ただ、中央線快速に関しては以下の点から、他の主要4方面とは異なり、グリーン車導入はハードルが高かったことは、容易に想像できることでした。
◎首都圏のJR主要路線の中でも、混雑率が高い
◎特急を除き(特急は以前から最大12両)、今までの最大両数が10両で、上記の混雑率を考えると、普通車を減らすことは現実的でなく、単純にグリーン車分2両を増結して、12両化するしかない状況
◎上記の12両化のために、ホームの延長、信号設備の移設、車両基地の留置線の長さ延長など、大規模な改修工事が必要(上記のように、これまで12両対応は特急停車駅のみ)
◎他のグリーン車連結路線と比べても本数の多い、過密ダイヤで、東京駅での最短2分の折り返し時間の問題
などが挙げられ、グリーン車導入まで、御茶ノ水駅などでは難工事になった他、高尾駅や青梅駅などでは時には列車を運休させるほど、大規模な工事が行われたほどです。2015年に導入が公表されてから、何度か導入延期が公表され、本当にいつになるのか、それとも断念するのか、など考えられたこともありましたが、車両面では両開きドアの車両にするなどの変更もあり、10年の歳月を経て、ようやく本格的にサービス開始となります。
ちなみに、他の主要4方面の路線は最大15両対応で、単純に15両中2両をグリーン車に置き換えれば導入可能で、既存の施設の大規模な改修工事などの必要はほとんどなく、ハードルはそこまで高くなかったと思われます。
そして、これまで中央線で着席サービスと言えば、平日の朝・夕・夜に運行される特急”はちおうじ””おうめ”(2019年以前は中央ライナー・青梅ライナー)と、特急”あずさ””かいじ”などが挙げられます。
中央線特急”あずさ””かいじ”等のE353系

このうち、特急”はちおうじ””おうめ”に関しては、完全にラッシュ時間帯を中心とした、東京都内の短距離利用者向けの着席サービス列車と言えますが、特急”あずさ””かいじ”に関しては、東京都心~甲府・松本方面の長距離向けの列車であり、こちらはJR東日本の在来線特急でも特に利用者数が多い列車であり、当然甲府・松本方面への需要も多く、本来は東京都内の中央線快速のみの短距離向けの列車ではありません。
そう言ったことを考えると、東京都内の中央線快速のみの短距離着席需要はグリーン車で、甲府・松本方面の中長距離の需要は特急”あずさ””かいじ”で、と上手く分離させることが必要と言えるでしょう。そのためにも、特急”あずさ””かいじ”の東京・新宿~立川・八王子の特急料金をグリーン車よりも値上げすることも必要と言えるでしょう。
何はともあれ、計画から10年の歳月を経て、ようやく本格的なサービス開始を迎える、中央線快速・青梅線のグリーン車。
個人的には関西在住であり、中央線快速グリーン車の実車はまだ見たことがありませんが、年に何度かは首都圏に行く機会があるので、無料お試し開放も、サービス開始後のグリーン車も両方乗車してみたいとことです。














