2025年1月19日に大阪メトロ中央線夢洲駅が開業。
2025年4月から開催される大阪・関西万博の最寄り駅となる駅で、万博前に一足早く開業する形です。実は大阪市此花区に初めてできる、大阪メトロ・地下鉄の駅だったりします(それまで大阪市此花区を通っている鉄道路線はJRと阪神のみ)。
少し遅くなりましたが、開業前の12月と1月に、舞洲駅の見学イベントに参加する機会がありましたので、その様子を取り上げます。開業後には決して見れないものや、体験できないものもありますので、それを中心に取り上げようと思います。

夢洲駅の駅名標、他の駅とは異なり黒色基調に
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この駅のデザインコンセプトは、①動きで魅せるいのちの多様性、②日本の技術と文化で紡ぐ未来、③新しい移動のカタチ挑戦する夢洲、これら3つを発信するという想いをこめて、「移世界劇場 動く(いきる)=”移動”の魅力を発信する駅」です。

駅の特徴としては、上記のデザインコンセプトを実現するための折り紙天井やゲート状の照明、地下空間における世界最大級のデジタルサイネージ、中間柱のない改札付近のコンコース、関西の鉄道初のオールジェンダートイレ、エスカレーターに片側空け抑止機能の追加、改札上部の可変サイネージなどがあります。
多数の自動改札が並ぶ改札口、上には可変サイネージも。今でこそ空いているが、万博開催期間となれば人でごった返すことでしょう。
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ICカード、磁気券、QRコード、クレジットカードのタッチ決済、全てに対応した改札機。
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顔認証改札機
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カバーがかけられた券売機
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カバーがかけられた精算機
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エスカレーターと折り紙天井
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改札内にある世界最大級とも言えるデジタルサイネージ
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オールジェンダートイレ
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空き状況がわかるトイレ
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オールジェンダー完全個室型のトイレ
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車イスにも対応したトイレ
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続いて、ホームにも降りてみます。
こちらも折り紙天井となっている上に、中央線のラインカラーでもある緑色の照明演出の他、他の駅とは異なり黒色基調のホームドアや壁などが特徴とも言えます。
ホームと改札コンコースへのエスカレーター
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ホームも折り紙天井
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発車案内表示
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ホームドアも黒色基調
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時刻表や路線図、乗車位置の案内など
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この時は開業後では決して味わうことのできない、ホームから線路に降りて、線路上を歩くこともできました。
線路内からホームなどを見上げる
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終端部の線路。ここから舞洲方面へ延伸する時は来るのでしょうか。
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コスモスクエア側のポイント等を望む
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ホームドアの線路側を見る、非常ボタンもあり。
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この夢洲駅ですが、加算運賃が設定されていて、初乗りが330円と割高な他、既存の1日乗車券(エンジョイエコカード)はこの夢洲駅では乗降りできないなどの制約もあります。その代わり、アプリやQRコードで乗車可能な26時間券や48時間券が新たに発売され、これらは夢洲駅でも乗降可能で、さらには大阪スマートアクセスパスと言う、JRの大阪環状線等にも乗れると言う、ようやく東京の都区内パスの大阪市内版が出たとも言えます(ただし、JRに関しては東西線をはじめ、大阪市内でも全駅対応ではない点が中途半端ですが)。









そして、今回開業するコスモスクエア~夢洲は大阪メトロ中央線の延伸区間。建設に関しては第三セクターである大阪港トランスポートシステム・北港テクノポート線が第一種鉄道事業区間として建設を行ない、大阪メトロが第二種鉄道事業許可を取得して中央線の一部として運行している形です。過去にはオリンピック招致活動の一環で、夢咲トンネルが先行して道路・鉄道併用トンネルとして建設され、道路部分は使用開始済みで、鉄道部分はコスモスクエア駅から夢咲トンネルまでは準備工事のみとなっていました。今回、新たに工事することになった区間は夢咲トンネルの夢洲側から夢洲駅までの約1.1kmを2020年からシールドマシンで開削した形となります。
上記のリンクの通り、中央線のダイヤも変更となり、最高速度の向上や停車時間延長なども行われています。

今となっては深夜に1本のみのレアな行先になったコスモスクエア行き。それにしても、肝心な発車時刻の案内がないと言う、欠点は改善されないまま。
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最後に夢洲駅の外の様子も一枚。大阪・関西万博に向けての工事がまだ続いていて、未舗装の道路があったりしましたが、万博のシンボルとも言える大屋根リングなどは概ね完成している感じでした。
個人的には、2月の三連休に大阪マラソンEXPO(インテックス大阪)で近くまで行く機会があるので、改めて開業後の夢洲駅も足を運んでみようと思います。
夢洲駅付近から万博の大屋根リングを望む
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