北陸新幹線と北陸エリアのJR・三セクの在来線を取り上げます。
◎北陸新幹線・JR在来線
2025 年春ダイヤ改正について、JR西日本北陸エリア 2024.12.13

昨年、金沢~敦賀が延伸開業し、大きな変化があったばかりなので、今回は小規模と言えます。東海道山陽新幹線と同様、こちらも定期最終のあとに臨時最終の設定が見られます。金沢開業から今年で10年。北陸と首都圏の移動が劇的に便利になった効果は絶大なものがあると言え、つながりもより強固なものになっていると言え、北陸の首都圏シフトがどんどん進んでいると言えます。
一方で、北陸と関西・中京は遠のいていることは否めませんが、こちらに関しては、ダイヤの設定も中途半端な点が否めません。例として、関西・中京への利用者向けの設定となっている”つるぎ”に関して、途中通過駅のある”つるぎ”が一部金沢止まりになっていたり、”サンダーバード”と”かがやき””はくたか”との接続は特段考慮していないこともあって、関西~信越(富山以東)の移動が便利とは言えない点など、イマイチ敦賀開業の効果が活かせていない点は残念なところであり、今後は一部でも”つるぎ”を長野まで延長するなど、改善の必要性があると言えます。
大糸線に関して、関西から白馬への登山やスキーへの客を考えると、糸魚川~白馬直通があると便利と言えますが、沿線人口が少なく日常的な利用が見込めないことや、南小谷でJR東日本に変わることなどから、難しいのかもしれません。ただ、地元としては手をこまねいている訳ではなく、最近はJR利用と同じ扱いで利用できる、糸魚川~白馬直通の増便バスを運行するなどの手を打っているので、今後どう変化するでしょうか。
◎北陸エリア三セク
2025年春ダイヤ改正について ハピラインふくい 2024.12.13
令和7年春ダイヤ改正について IRいしかわ鉄道 2024.12.13
2025年春ダイヤ改正について あいの風とやま鉄道 2024.12.13

特に、福井県側・ハピラインふくいでは、昨年の開業時から普通列車の本数を増やしたり、一部時間帯には快速列車も設定するなどの積極策となっていますが、今回は敦賀~福井の本数が基本的に毎時2本に増発となり、関西・中京~武生・鯖江に関しては敦賀でハピライン乗換が便利なことなど、予想以上に利用者が多かったと言う状況を示していると言えます。また敦賀での新快速と福井方面普通列車との接続が、今回は5分の接続に改善されるなど(2024年のダイヤでは新快速が敦賀に到着する数分前に福井方面の普通列車が発車するダイヤであり、1時間近くもの待ち時間が発生)、かなり攻めに出た改正と言えるでしょう。
そして、石川県側・IRいしかわ鉄道に関しても、初めてIRでは快速が設定されるのが目玉でしょう。こちらもなかなかの攻めのダイヤ改正であり、長距離利用者が新幹線に移行し、特急列車が廃止になったからこそ、地元重視のダイヤが実現できたと言えます。
富山県側・あいの風とやま鉄道も同様に、地元利用者重視の利便性向上が重点です。
今後は、この三者が一体となって、利便性向上に向けた積極策を期待したいところです。既に共同で企画きっぷなどはありますが。
◎北陸新幹線・JR在来線
2025 年春ダイヤ改正について、JR西日本北陸エリア 2024.12.13

北陸新幹線の主な内容
◆東京行き定期最終”かがやき”より遅く、臨時最終”かがやき”を設定
◆朝の一部の”つるぎ”を富山始発に変更
◆平日の”つるぎ”7号の3号車を自由席に変更
昨年、金沢~敦賀が延伸開業し、大きな変化があったばかりなので、今回は小規模と言えます。東海道山陽新幹線と同様、こちらも定期最終のあとに臨時最終の設定が見られます。金沢開業から今年で10年。北陸と首都圏の移動が劇的に便利になった効果は絶大なものがあると言え、つながりもより強固なものになっていると言え、北陸の首都圏シフトがどんどん進んでいると言えます。
一方で、北陸と関西・中京は遠のいていることは否めませんが、こちらに関しては、ダイヤの設定も中途半端な点が否めません。例として、関西・中京への利用者向けの設定となっている”つるぎ”に関して、途中通過駅のある”つるぎ”が一部金沢止まりになっていたり、”サンダーバード”と”かがやき””はくたか”との接続は特段考慮していないこともあって、関西~信越(富山以東)の移動が便利とは言えない点など、イマイチ敦賀開業の効果が活かせていない点は残念なところであり、今後は一部でも”つるぎ”を長野まで延長するなど、改善の必要性があると言えます。
JR在来線の主な内容
◆城端線:午前中の時刻を変更、新幹線との接続が可能
◆高山線:夕方の時刻を変更
◆大糸線:夕方の時刻を変更し、新幹線との接続が可能
大糸線に関して、関西から白馬への登山やスキーへの客を考えると、糸魚川~白馬直通があると便利と言えますが、沿線人口が少なく日常的な利用が見込めないことや、南小谷でJR東日本に変わることなどから、難しいのかもしれません。ただ、地元としては手をこまねいている訳ではなく、最近はJR利用と同じ扱いで利用できる、糸魚川~白馬直通の増便バスを運行するなどの手を打っているので、今後どう変化するでしょうか。
◎北陸エリア三セク
2025年春ダイヤ改正について ハピラインふくい 2024.12.13
令和7年春ダイヤ改正について IRいしかわ鉄道 2024.12.13
2025年春ダイヤ改正について あいの風とやま鉄道 2024.12.13

主な内容新幹線開業による三セク移管で、在来線の全国ネットワーク分断や運賃値上げと言う弊害がある一方で(個人的には上下分離で地元が施設等を保有し、実際の運行はJRが担う形が望ましいと考える)、特急列車が新幹線に移行したことで、地元利用者重視のダイヤが組めるようになり、地元利用者目線で考えると、本数が増えるなど、便利になったことも多いと言えます。
◎ハピラインふくい
◆敦賀~福井で12本増発。一部を除き、概ね毎時2本に。敦賀駅での特急・新快速・小浜線との接続を改善。新快速との接続は概ね5分に。
◆福井17:39発普通敦賀行きを毎日4両に増結
◆朝通勤・通学時間帯の利便性向上。一部で福井駅での乗換を解消
◎IRいしかわ鉄道
◆通勤時間帯に金沢~大聖寺に快速列車を運転(停車駅:金沢・松任・能美根上・小松~大聖寺各駅)。最短、小松~金沢21分、大聖寺~金沢38分。
◆通勤時間帯に普通列車を増発
◆10時台に普通列車を増発
◆金曜夜21時台に普通列車を増発
◎あいの風とやま鉄道
◆富山~泊で日中にパターンダイヤを実施、列車も増発(土休日は富山~黒部)
◆泊駅でのえちごトキめき鉄道との接続改善
◆高岡駅での氷見線との接続を改善
◆一部列車をワンマン運転
特に、福井県側・ハピラインふくいでは、昨年の開業時から普通列車の本数を増やしたり、一部時間帯には快速列車も設定するなどの積極策となっていますが、今回は敦賀~福井の本数が基本的に毎時2本に増発となり、関西・中京~武生・鯖江に関しては敦賀でハピライン乗換が便利なことなど、予想以上に利用者が多かったと言う状況を示していると言えます。また敦賀での新快速と福井方面普通列車との接続が、今回は5分の接続に改善されるなど(2024年のダイヤでは新快速が敦賀に到着する数分前に福井方面の普通列車が発車するダイヤであり、1時間近くもの待ち時間が発生)、かなり攻めに出た改正と言えるでしょう。
そして、石川県側・IRいしかわ鉄道に関しても、初めてIRでは快速が設定されるのが目玉でしょう。こちらもなかなかの攻めのダイヤ改正であり、長距離利用者が新幹線に移行し、特急列車が廃止になったからこそ、地元重視のダイヤが実現できたと言えます。
富山県側・あいの風とやま鉄道も同様に、地元利用者重視の利便性向上が重点です。
今後は、この三者が一体となって、利便性向上に向けた積極策を期待したいところです。既に共同で企画きっぷなどはありますが。









