2025年3月22日の京阪電車ダイヤ変更について取り上げます。

IMG20250206130843
▲今回また昼間の快速急行は見れなくなる、万博ラッピング車両


2025 年3月22日(土)初発から京阪線のダイヤを変更します

リリースの主な内容
◆昼間は特急(淀屋橋~出町柳)・準急(淀屋橋~出町柳)・普通(中之島~萱島)をそれぞれ12分間隔・毎時5本に変更。宇治線・交野線も同様に12分間隔・毎時5本に。
◆淀屋橋・中之島~萱島の区間急行・普通は一部を除き、4両編成に
◆朝7時~8時台下り、区間急行・普通を計5本増発
◆守口市駅発下りの急行・準急の停車時間帯拡大(始発から7:43発準急までと、8:33発準急以降は全て停車)
◆通学時間帯の混雑緩和のため、8時台に淀屋橋発出町柳行き快速急行と、樟葉発出町柳行き普通を増発
◆夕方17~18時台上り、区間急行・普通を計5本増発
◆学生の夕方の帰宅時間帯に、快速急行(出町柳⇒淀屋橋)を増発、出町柳発の急行の行先を淀から淀屋橋に運転区間延長、枚方市発の準急3本を快速急行に変更
◆出町柳発のライナーの発車時刻を、17:55発から18:06発に変更
◆土休日も平日同様、特急・準急・普通を、それぞれ12分間隔・毎時5本運転
◆土休日午前の快速特急”洛楽”は1時間おきに変更(淀屋橋発8:00・9:00・10:00・11:00)、午後は4本に減便
◆大阪・関西万博期間中は、平日・土休日ともに中之島発着の臨時特急・快速急行を運転
◆中之島発の最終電車を23:50発から、23:54発に繰り下げ(平日・土休日ともに)


ここからはリリースと実際に公表された時刻表を見ながら、私見を述べていきます。また、後述しますが、上記のリンクから京阪電車のホームページを見ると、今回全線時刻表のPDFファイルの公開が復活しています。

私見の主な内容
◆昼間は特急(淀屋橋~出町柳)・準急(淀屋橋~出町柳)・普通(中之島~萱島)をそれぞれ12分間隔・毎時5本に。宇治線・交野線も同様に12分間隔・毎時5本に。ただし、必ずしもメリットばかりではない。
◆本線も4両編成に減車
◆万博や競馬の臨時列車
◆全線時刻表のPDFファイルでの公開が復活
IMG20250316153802
▲大幅に減少する快速急行

IMG20250316154245
▲快速急行のプレミアムカーも大幅に減少


◆昼間は特急(淀屋橋~出町柳)・準急(淀屋橋~出町柳)・普通(中之島~萱島)をそれぞれ12分間隔・毎時5本に。宇治線・交野線も同様に12分間隔・毎時5本に。ただし、必ずしもメリットばかりではない。

※参考:2023年ダイヤでは、特急(淀屋橋~出町柳)4本・快速急行(淀屋橋~出町柳)2本・準急(淀屋橋~出町柳)4本・普通(中之島~枚方市)2本・普通(中之島~萱島)2本


一番の大きな変更点は何といってもこれでしょう。基本的に15分間隔・毎時4本のところ、12分間隔・毎時5本に変更となります。2021年までは10分間隔・毎時6本が基本であったところを、15分間隔・毎時4本に変更となりました。コロナ禍以降、他の関西大手私鉄と比べても、あらゆるところでコストカットが目立つ京阪ですが、ダイヤに関しても例外ではなく、かなり思い切った大減便となっている状況です。
ただ、昨今のコロナ渦からの需要回復などを考えると、明らかに減らしすぎたところがあり、場合によっては混雑が悪化している例があること、さらに今年秋には運賃値上げの計画がある中、この大減便は利用者から決して受け入れられないのでは?、と思うところもあり、改善が求められていたところでしたが、今回は12分間隔・毎時5本に改善されることになりました。個人的には以前から、10分間隔・毎時6本は過剰だが、15分間隔・毎時4本は明らかに減らし過ぎなところがあり、12分間隔・毎時5本が落としどころと思っていたら、本当にその通りとなりました。

これにより、多くの駅では15分間隔・毎時4本から、12分間隔・毎時5本へと増えるとともに、3種別すべてが12分間隔・毎時5本となり、ダイヤもわかりやすく、スッキリしたように思えます。現状では15分間隔が基本としながらも、快速急行が2本入ることで、間隔が歪でスッキリしないところがありました。特に、京都市内で観光客の利用が多いが、準急(京都側では実質各駅停車)しか停車しない、伏見稲荷・東福寺・清水五条・神宮丸太町などではメリットが多い他、中書島での特急と宇治線との連絡の待ち時間も短縮されているなど、枚方市駅から京都側ではメリットが多いように思えます。
さらに、全線時刻表を見てみると、下りのみですが、準急は三条での特急待ち合わせ解消により、準急は出町柳~丹波橋で特急から逃げ切り、丹波橋・枚方市で特急の待ち合わせ、枚方市~淀屋橋も特急から逃げ切るダイヤとなっています。一方で、上りはこれまで同様、枚方市・丹波橋・三条で準急は特急の待ち合わせです。上下とも共通することは快速急行が間に挟まると、準急は深草でも追加で快速急行の通過待ちをするダイヤとなり、時間のロスになっていただけに、12分間隔への増便とともに、京都市内小駅への移動は大きく改善されると言えるでしょう。
また、枚方市駅~大阪市内(京橋・天満橋・北浜・淀屋橋)の利用者は、特急・準急ともに利用できることから、これまで通り毎時10本の乗車チャンスがあります。以前は準急が香里園で特急の通過待ちをしていた時もありましたが、これは個人的にも枚方市駅~大阪市内の実質本数の減少により特急に乗客が集中すること、また門真・寝屋川~京都方面へも時間ロスになるなど、明らかにデメリットが多いダイヤであり、今後も準急は淀屋橋~枚方市を逃げ切るダイヤを続けて欲しいと思います。

しかし、メリットばかりではない点も、また現実です。特に、香里園や寝屋川市に関しては準急5本のみでわかりやすくなる一方で、全体的な停車本数減便に、快速急行廃止で京都方面との行き来が不便になること、さらに普通はすべて萱島で分断となり、枚方・寝屋川~門真が直通で行けなくなるなど、枚方市駅から大阪側の途中駅はデメリットも多いように思えます。この寝屋川や門真は、沿線の地盤沈下や人口減少などの傾向が顕著な点も大きいと言え、この20年ほどはダイヤ改正の度に運行パターンの大きな変更を繰り返していることを見ても、なかなか落としどころが見つからないように思えます(一方で、枚方市駅から京都側では、基本的に特急(快速急行も含めて)と普通(準急も含めて)のみでほぼ安定している)。
さらに、門真市駅での大阪モノレールとの乗換に関しても、今回両社ともに毎時5本で運行パターンが一致するようになりますが、特に平日ダイヤの乗換時間は3~4分と微妙であり、今後改善が求められる他、将来的には内側線にホーム設置で準急停車も必要でしょう。

また、三条~淀屋橋など、京阪間直通の利用者にとっても、特急5本・12分間隔とわかりやすくなる一方で、直通で利用できる実質的な本数は減便となります。(2023年のダイヤでは間隔が歪だが、特急4本+快速急行2本)(参考までに京阪間の他社は、JR新快速は毎時4本(快速は必ず途中駅で追い抜かれるので京阪間の利用には使えない)、阪急京都線特急は毎時6本)


◆本線も4両編成に減車
これまで宇治線・交野線と、一時期存在した宇治線・交野線に直通する列車には4両編成や5両編成が存在しましたが、今回淀屋橋・中之島~萱島は基本的に4両編成に減車と言うことで、これまで7両編成か8両編成が当たり前だったことを思うと、なかなかの衝撃と言えます。それだけ利用者が減っていて、特に中之島線の低迷が顕著と言えそうです。一方で、今後は本線でもワンマン運転を開始予定もあり、まずはこの4両編成からとなるでしょう。
こうなると、混雑が悪化する懸念もありますが、そこは柔軟に本数を増やす対応が取られています。ただ、これで状況が変化して、需要が増えて、混雑が悪化することとなれば、運賃値上げと重なって、利用者からのブーイングが必至なので、さらに柔軟な対応が必要と言えます。


◆万博や競馬の臨時列車

まずは万博から。万博期間中、中之島駅から万博会場の夢洲への直行バスが運行されることになり、それに合わせる形で中之島に直通する臨時特急と快速急行が運行されます。万博会場への一番のメインとなるアクセスは大阪メトロ中央線となりますが、混雑を分散させる形で、中之島からのバスが運行されますが、どこまで利用者がいるでしょうか。そのバスは予約が必要です。

次に、競馬に関して。沿線には淀駅が最寄りの京都競馬場があり、競馬開催日は多くの人で賑わいます。この際、これまでは快速急行が淀駅に臨時停車する他、状況に応じて、淀始発の臨時急行や臨時普通などが運転されていましたが、快速急行が廃止になる今回のダイヤではどのような対応になるか、まだ公表されていません。さすがに多客が見込まれる時に、準急のみでは捌くことはできないので、臨時列車での対応となるでしょう。
ちなみに、これまでの京阪の対応を見ていると、特急の臨時停車は恐らくありません。特急は京阪間直通や主要駅の乗客向けで、競馬場への乗客とは明確に分離させるためか、これまで定期の特急が臨時停車した例はほとんどありません。また動きがあれば取り上げます。



◆全線時刻表のPDFファイルでの公開が復活

こちらのリンクを見ると、今回PDFファイルの全線時刻表の公開が復活しています。
この全線時刻表のメリットと言えば、一目で複数の列車を把握できることです。乗換案内アプリやホームページ等での各駅の時刻表では、特定の一列車しか目が届きません。
以前、京阪電車の全線時刻表は売店・書店などで発売されていましたが、これが後にホームページ上でのPDFファイルでの公開に変わり、そのホームページ上のPDFファイルでの公開も乗換案内のアプリ等の普及により、何年か前に終了したことが、京阪電車のホームページのよくある質問欄に記載されていました。
乗換案内アプリの普及があるとは言え、個人的にこれは明らかなサービス低下としか思えませんでした。コロナ禍以降、大減便ダイヤに券売機廃止、エスカレーターの撤去など、他の関西大手私鉄よりも、あらゆるところでコストカットが目立つ京阪ですが、PDFファイルの全線時刻表をホームページで公開することに関しては、大してコストカットにもならない上に、PDFファイルの全線時刻表をホームページ上で公開することに対して何の不都合があるのか、とかなり疑問に思っていたところでした。さすがに、以前のように紙の時刻表を駅で無料配布となると、印刷費などが嵩むので、そこまでは求めていませんが、この減便ダイヤとなっている状況を見ると、全線時刻表をPDFファイルの公開を復活するか、駅の改札やコンビニ等での有料販売復活を望んでいたところでしたので、これは良い方向への変化と言えます。