JR東日本:山形新幹線”つばさ”、8/1から定期列車は通常通りに。ただ、臨時列車を含めると、E8系トラブルの影響は長引く?
発表された主な内容
JR東日本:山形新幹線 E8系車両故障の調査結果と対策及び今後の運転計画について 2025.7.22
山形新幹線”つばさ”・E8系。JR東日本のE8系デビュー特設サイト SERIES E8 2024.3.16 DEBUT:JR東日本 より
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◎8/1より、山形新幹線”つばさ”の定期列車は全て通常通りに(東京直通も全面的に再開)(トラブルがあった、6/17以降も東京~福島~仙台でE5系との連結した運転は継続中)。ただし、8/1は車両繰りの影響で、一部運休。
◎臨時列車に関しては、減便を継続。今後の計画は随時お知らせ予定。
◎山形県への観光誘客策として、5,000円のクーポン券を設定
◎今後も、運転計画や運行情報等の詳細は、随時JR東日本のホームページで要確認



日テレNEWSのYouTubeにも、今回の件のJR東日本記者会見の動画がアップされています。


ここから取り上げる主な内容
①E8系のトラブルが起きた状況から、現在までの状況。E8系は単独運転を中止し、ほとんどは福島での乗り換えが必要に。トラブルが発生した編成は、今年初めて夏の暑い時期を迎えた編成に集中。
②何とかお盆の帰省シーズンに間に合わせるように、特にトラブルがなかった6編成の単独運転を再開?臨時を含めると、まだ影響は長期化?E3系の引退も先送り?
③山形県への経済や観光等の影響も大きく、救済として観光誘客策も。

①E8系のトラブルが起きた状況から、現在までの状況。E8系は単独運転を中止し、ほとんどは福島での乗り換えが必要に。
トラブルが発生した編成は、今年初めて夏の暑い時期を迎えた編成に集中。


まずはトラブルが起きてから、現在に至る状況から
◎6/17、宇都宮~那須塩原間で試運転中のE8系でトラブルが発生し、本線上で長時間立ち往生。他の東北新幹線等にも大きな影響を及ぼす事態に。同時に、他の4編成でも次々とトラブルが発生(他に、小山駅・郡山駅・福島~笹木野間で)。その後、6/30にもう1編成にもトラブルが判明し(東京の車両センター)、計5編成に。
◎昨年秋以降に製造し、今年初めて夏の暑い時期を迎えた、計5編成にトラブルが集中。逆に昨年、既に夏の暑い時期を走行した、計6編成には特に目立ったトラブルが起きていない。
◎6/17のトラブル以降、原因が判明するまで、E8系は全面的に単独運転を中止に。ただし、東京~福島~仙台で、E5系との連結運転は継続(もし何かあっても、E5系が連結していると運転は可能)。
◎”つばさ”はごく一部を除き、東京方面との直通が不可能となり、大部分は福島駅での乗り換えに。残っているE3系のみで何とか凌ぐため、定期列車も運休が発生。
◎原因は、主に補助電源装置のトラブル(この内部の半導体素子の損傷)。周囲の外気温の高さなども影響。
JR東日本:山形新幹線 現在の調査経過と当面の対応について 2025.7.9
JR東日本:山形新幹線 現在の調査経過と当面の対応について 2025.6.25
JR東日本:東北新幹線 宇都宮~那須塩原駅間 回送列車(E8系)が故障した事象について 2025.6.18

昨年・今年と、連結部が外れるトラブルが2件起きるなど、最近は何かとトラブルの多い、東北新幹線。3月の連結部が外れるトラブルに関しては、併結運転を約1週間完全に取りやめる、と言う事態にもなりました。
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また今回も、列車の運行に大きな影響を及ぼす事態が起きてしまったと言えます。
今のJR東日本の新幹線ネットワーク、特に東北新幹線系統は、連結運転なしでは運行が成り立たないと言われるほど、重要とも言われていますが、今回はその連結器ではなく、E8系単体でのトラブルです。
あくまで、個人的な見解ですが、昨年秋以降に製造した5編成の補助電源装置が、周囲の外気温の高さに耐えられなかった、と言う気がします。鉄道車両に限らず、新製品には初期トラブルが起きることがあるとも言われていますが、同じE8系でも昨年の夏の時期を走行している、6編成は特にトラブルは起きていないことを考えると、初期トラブルとも言いにくいでしょう。
原因が判明しない以上、また同じトラブルが起きると、さらに影響は大きくなるので、E8系は単独運転を全面的に中止する事態に至っています。ただし、東京~福島~仙台でE5系との連結運転に関しては、もし何かあってもE5系で引っ張ることが可能なのか、6/17以降も継続中です。
ただ、現在はE3系からE8系への置き換え過渡期。福島~山形~新庄は残ったE3系をフル活用することで凌いでいますが、それも限界があり、東京~山形方面への直通は一部を除き、絶たれることとなり、大半は福島での乗り換えを強いられる形になっています。もし、さらにE8系への置き換えが進み、E3系がもっと少なかったら、福島~山形方面もさらに減便と言う事態になっていたでしょう。


②何とか花笠まつりやお盆の帰省シーズンに間に合わせるように、特にトラブルがなかった6編成の単独運転を再開?臨時を含めると、まだ影響は長期化?E3系の引退も先送り?

上記に掲載の会見動画を見るとわかりますが、今回はトラブルの原因が特定でき、特にトラブルがなかった、昨年夏以前に製造した6編成で単独運転を再開し、まだ残っているE3系と合わせて、何とか定期列車の運転を確保するだけの体制が整ったことから、定期列車に関しては通常通りとなり、東京直通も全面的に再開されることになりました。
利用者はもちろんですが、JR東日本にとっても、安全に運転できることを大前提としつつ、何としてでも、花笠まつりやお盆の帰省シーズンには間に合わせたいと、考えていたことは間違いないでしょう。
ただ、これで全面的に正常化するかと言えば、そうではありません。1年の中でも、一番の繁忙期の一つである、お盆の帰省シーズンや花笠まつりに運転予定であった、臨時列車に関しては減らさざるを得ない状況と公表されています。やはり、トラブルのあった計5編成はまだ復帰の目途が立たず、臨時列車を含めると、影響は長期化すると言えるでしょう。
もし、この影響が長期化すると、今年度中のE3系の置き換えも先送りになる可能性もあり得る話です(下記リリースではこのようなプロジェクトも始まっているが・・・)。
JR東日本:~山形新幹線つばさE3系からE8系へ~ 「つばさ、つなぐ。」プロジェクトをスタートします!
そして、上記に掲載の会見動画では、お盆シーズンには救済として、仙山線や福島~米沢等で快速・普通列車を臨時運転で対応することなどが、公表されています。


③山形県への経済や観光等への影響も大きく、救済として観光誘客策も。

今回、東京・首都圏との直通がほぼ絶たれたことによる、山形県への経済や観光等への影響は決して小さいものではないでしょう。特に、東京~山形に関しては、航空便が存在せず、ほぼ新幹線が独占と言えるだけのシェアがあります。
既に、知事や県関係者もこのような事態を静観する訳には行かず、JR東日本に対して、色々と申し入れを行っていることが各種報道でも取り上げられています。

そう言ったこともあり、今回はJR東日本側のトラブルにより、影響が大きくなったことに対する、お詫びと言うことで、既に自社の旅行ツアーである、びゅうトラベルでは山形県の旅行に対して、クーポンが既に設定されています。

また、今後さらに山形県への観光キャンペーンなどが計画中とも、上記の動画では公表されています。


最後に、個人的にはまだE8系には乗車したことがなく、実車も見たことがありません(E3系の”つばさ”は何度か乗車して、山形に行ったことはあり)。可能であれば、E3系とE8系を行き帰りで乗り比べして、山形に行ってみたい、と思うとともに、何よりも安全で安定的な運行が続いて欲しいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。