現在開催中の万博。当ブログでも随時、その様子や交通手段、イベント、パビリオンなどを取り上げています。
今回はイタリア・パビリオンです。ここには独立国でもあるバチカン市国も入っています。
イタリアは南ヨーロッパ、長靴とも言われる、地中海の半島に突き出た、立地にあります。

テーマは、「芸術は生命を再生する」



外観
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イタリア・パビリオンには6月に一度入ることができました。
まず、イタリア・パビリオンは、今回の万博の中でも一番人気とも言われ、5月の時点で、既に4時間待ちは当たり前とも言われるほど、とにかく待ち時間が長いことを覚悟しなければならないのですが、色々と戦略を練り、1週間の中で一番来場者が少ない曜日は火曜日、そして雨の日には来場者が少なくなる傾向があることから、6月の梅雨の時期で、雨が降る火曜日に狙いを定めて行くことにしました。

行くと決めたのは6/24(火)、この日はまさに時々雨の降る、火曜日でした。イタリア・パビリオン前の大屋根リング下の列に並ぶ前に、トイレを済ませた上で、飲食物も買い込み、自宅からはビニールシートを持ち込み、他に時間潰しができる物も持ち込んだ上で、列に並ぶことにします。列に並び始めたのは14時頃でした。この時でも待ち時間は3時間以上と案内されていましたが、晴れた日の週末などと比べると、明らかに列は短いと感じました。

待ち時間のほとんどは、この大屋根リングの下で待つ。待ち時間が長くても、日差しや雨などを防げるのは救い。
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イタリア・パビリオンに関しては、人気は高いですが、パビリオン前にも十分なスペースがある他、大屋根リングに面している立地であり、待ち時間の大半は大屋根リングの下で、暑さや雨も凌げることなどから、多くの人が並んででも入ることができる選択肢が用意されていると考えられます。この点、予想外の人気となり、待機できるスペースも十分なく、暑さや雨も凌ぐことが不可能な、ヨルダン・パビリオンが夏休み前に完全予約制に踏み切らざるを得なかった点とは対照的です。

リング下の列に並び、待機することになりますが、大屋根リングを挟んで、反対側には吉本パビリオンのステージがあり、ここでは毎日のように芸人が登場して、パフォーマンスなどを行われていて、待機中に少し遠めではありますが、そのパフォーマンスを見ることができます。この日は吉本新喜劇の今別府氏や島田珠代氏などが来ていました。
少し遠めながら、待機中には大屋根リングを挟んで反対側にある、吉本パビリオンのステージで行われているパフォーマンスを見ることが可能。
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待機中に気付いた点として、一人で行くとトイレに行きづらい点が挙げられます。複数人いると、交代でトイレに行くことは容易ですが、一人となれば、なかなか行きにくく、周囲に並んでいる人や警備員に一声掛けた上で、一旦列を離脱、そして戻って来るしかありません。

列に並び始めてから約2時間が過ぎ、ここでやっと大屋根リングを脱出し、イタリア・パビリオン前へ。
そして、列に並び始めてから約2時間半で、ついにイタリア・パビリオンの中に入ることができました。余裕を持たせて、待ち時間は3時間以上と案内されていましたが、実際には約2時間半、16時半頃に入ることができたことになり、梅雨の時期で、雨の降る火曜日に狙いを定めたことは間違っていなかったと感じました。

パビリオン内のイベントが、外のビジョンに流れる。
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いよいよ待ちに待った、館内へと入って行くことになり、以下、写真・動画などを用いながら、取り上げていきます。

イタリア・パビリオンに入場、劇場空間を取り囲むようなイメージに。
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マスコット・”イタリアちゃん”がお出迎え
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イタリアの伝統工芸品を使用したネックレスなど
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エントランスでの演出を動画にアップしました。各地域の紹介など、この動画が流れたあとにドアが開いて、中に入ります。


『復活のキリスト』ミケランジェロ・ブオナローティの彫像
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アルトゥーロ・フェラリンの飛行機
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ヤゴ『循環器系』
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アルプス越えのトンネル工事など、インフラ関連の映像を動画にアップしました


カラヴァッジョ『キリストの埋葬』
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レオナルド・ダ・ヴィンチ『アトランティックコード』
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ファルネーゼ・アトラス
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ボッチョーニ(連続性の中の唯一の形態)
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うさぎの像
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2026年開催予定のミラノ・コルティーナ・オリンピックの聖火
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この週ティントレット『伊東祐益 マンショ』
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この週限定で展示されていた、サルデーニャ州の特産品、陶器の展示
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屋上:名前がない『No Name』
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屋上から大屋根リングを望む
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ジュリオ・チンティ『カノポ』
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どれも見応えのあるイタリアの美術品が勢揃い。これは長時間待ってでも入る価値は十分あり、非常に見応えのあるものばかりであり、人気が高いのも納得のものでした。
そして、イタリア・パビリオンの見どころは、週替わりや月替わりで展示が変わる箇所がある点もあり、可能であれば、もう一度行ってみたかったですが、あれだけの列を並べる余裕はなく、一度行っただけでも十分となってしまいました。

個人的にはイタリアには1度行ったことがありますが、北の方のミラノやドロミテだけなので、次はローマやアマルフィなど、南の方にもぜひ行ってみたいところです。
今回の万博で訪れたパビリオンを急ピッチで随時更新中です。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。