3/4、金沢から特急”サンダーバード”50号に乗車し、帰宅することにします。
自身としては、特急雷鳥の時代から、これまで何度も乗車してきた金沢直通の特急サンダーバード。これが、本当に金沢から直通する特急サンダーバード、最後の乗車となります。

使用した指定席特急券。チケットレス特急券だが、記念に発券することに。もうこのような形での特急券も見れなくなる。
3月16日以降、この金沢駅在来線ホームから、9両・12両もの長編成で、大阪行きや名古屋行きの特急列車が出ることは、もうありません。金沢駅の案内には、大阪行きのサンダーバードに、京都(Kyoto)も同時に案内している例が数多く見られます。恐らく、金沢~京都の移動が多く、外国人を中心に京都も経由することを、わかりやすくしているものと思われますが、もうこのような案内も見ることができません。
京都(Kyoto)を目立つように案内、特急列車の案内とともに、3/16以降は見ることができない
金沢の駅名標とともに、大阪行き”サンダーバード”の表示。もうこの在来線ホームから大阪行きの列車が出ることはない。
ホームの案内表示。”サンダーバード”とともに、下の”ダイナスター”も見れなくなる。
車内には、駅弁の”とりべんとう”と缶ビールを持ち込み、最後の金沢から直通のサンダーバードの乗車を楽しむことにします。もう、3/16で在来線特急の大部分が終了し、JR西日本も手を引くことを見越してか、以前と比べて、金沢駅の在来線改札内のコンビニは多くが閉店となり、自販機の数も減らされていること気付きました。思わず、「まだ”サンダーバード”や”しらさぎ”も残っているのに、早すぎるやろ、せめて3/15までは営業してくれ」と突っ込みたくなりました。このことから、改札外で調達です。もちろん、車内販売や車内の自販機は既にありません。
今後、敦賀で強制乗換となると、駅弁や缶ビールをゆっくり味わって、車内でくつろぐことなども難しくなりそうです。
駅弁の”とりべんとう”と、缶ビール、コーラを持ち込み
683系普通車の車内
利用した座席
2023年時点のダイヤで、このサンダーバード50号は、金沢を20:47に発車し、当日中に京都・大阪へ向かう最終列車となり、もちろんダイヤ改正前日の3月15日には金沢から大阪へ直通するサンダーバードのラストランとなる列車でもあります。この日は特に混雑はなく、ゆとりのある乗車率でした。小松(21:04)・福井(21:31)・敦賀(22:02)・京都(22:59)・高槻(23:13)・新大阪(23:23)・大阪(23:28)の順に停車し、それなりに停車駅を絞った設定と言えます。
金沢を発車すると、北陸ロマンの車内チャイムとともに車内放送が流れます。こう言った放送も、また3月16日以降は聞けません。
列車は、夜の加賀平野をほぼ130km/h近い走りを見せてくれます。金沢~敦賀は、北陸トンネルや石川・福井県境付近を除けば、加賀平野や福井平野の平野部の区間が多く、広い平野部を走っていることが大きな特徴と言えます。対して、敦賀~大阪は山間部や琵琶湖が迫る、平地が少ない区間と、マンションや住宅が密集する大都市郊外を走る区間が中心となります。よって、広い平野部の中を特急サンダーバードが疾走することは、もうないのかあ、と思えてきました。
小松・福井と停車し、降りる客もあって、特急サンダーバードは北陸内での移動需要があることにも気づかされ、北陸内での利用者にとっては新幹線のメリットも大きいと言えるでしょう。これら両駅で乗車する客もあって、乗客数は増えますが、ゆとりある乗車率であることには変わりませんでした。ほぼ130km/h近いスピードを維持したまま、福井県内を駆け抜け、北陸トンネルを抜けると敦賀に到着し、3月16日以降は特急列車が走らなくなり、JR北陸線ではなくなる区間は終了。
敦賀駅に関しても、3月16日以降は新幹線との乗り換えを考慮し、特急サンダーバードは新幹線直下のホームへと移るため、この従来からの在来線ホームに特急は発着しなくなります。それに、行きに乗車した敦賀駅通過はもちろん、敦賀駅で列車を降りることなく、乗り通すことも3月16日以降はできません。いつになるかわからない、北陸新幹線の大阪開通までは、貨物列車を除き、旅客列車で敦賀駅を跨ぐ列車が一切存在しなくなります。
敦賀駅に到着、もう従来の在来線ホームに特急が発着することはない
敦賀駅での乗り換え方法を案内しているものが、もう既に座席前の網ポケットに備え付けられていました。
座席前の網ポケットに備えられていた、敦賀駅での乗り換え方法
裏には英語版
敦賀を出ると、もう3月16日以降も変化なく、味わえる区間となることから、特に注目するポイントはありません。車内のバリアフリーに関する点などをチェックすることにします。ちょうど乗車していた4号車がバリアフリー対応の車両です。
車イス対応座席、普通車は最前部と最後部のみコンセントあり
車イス・バリアフリー対応のトイレと洗面所
それに、特急サンダーバードの683系で気付いた点としては、未だに大型のキャリーバッグなどが置ける、大型荷物置き場がありません。これまでも金沢~京都などでインバウンドの利用者が多く、大型のキャリーバッグ置き場に困っている外国人を、よく見かけることがありました。北陸新幹線のE7/W7系では全車両に大型荷物置き場があり、特急サンダーバードも大阪~敦賀で北陸新幹線に連絡する列車として、まだ当面走り続けることを考えると、今すぐにでも大型荷物置き場の設置が急がれます。世界を見れば、新幹線や特急と言った、長距離列車には大型荷物置き場があって当たり前な設備です。他のJR西日本の特急列車を見ても、”くろしお”や”こうのとり”、”きのさき”なども大型荷物置き場やWi-Fi、全席コンセントがなく、今の時代に追い付いておらず、立ち遅れている点が否めません。
近江塩津を通過して、湖西線に入り、琵琶湖西岸を130km/h近いスピードを維持したまま走り抜け、山科近辺で京都到着の放送が入り、定刻通り22:59、京都に到着。
3月16日以降は味わえなくなるものを楽しんだり、駅弁・缶ビールなどを味わっていると、あっという間でした。またここでも、今後は北陸トンネルを抜けて、直通する列車から降りることは、もうないのかあ、と寂しさを感じました。
これにて、2024年2月と3月に2度にわたって、最後の金沢直通・特急サンダーバード乗車と、能登半島地震からの応援旅を中心とした、北陸の旅は完結となります。

































































































