2024年のMLB(メジャーリーグ)で頂点を決める、ワールドシリーズはLAD(ロサンゼルス・ドジャース) vs NYY(ニューヨーク・ヤンキース)の対戦に決まりました。
ワールドシリーズでこの対決が実現するのは1981年以来、43年ぶりとなります。

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MLB.COMより
両チームは、東海岸を代表する都市であるニューヨークと、西海岸を代表する都市であるロサンゼルスと言う、アメリカの二大都市を本拠地に置くチームで、かつ歴史も伝統も人気もある名門球団であり、この東西名門球団対決が43年ぶりに実現することもあり、注目度はかなり高いと言っても良いでしょう。

もちろん、日本でも注目度も高く、何と言っても、ドジャースには投打二刀流の異次元の実力を誰もが認めた大谷翔平選手と、日本では向かうところ敵なしとも言われた山本由伸投手が在籍していることでしょう。

さらに、今回の東西名門球団対決では、ドジャースには大谷翔平選手、ヤンキースにはアーロン・ジャッジ選手と言う、両リーグでホームラン王となった選手が、ワールドシリーズと言う、頂点を決めるゲームで、ともに出場する点も、より注目度を高めていると言えます。ワールドシリーズで両リーグのホームラン王が、ともに出場することも、なかなかない機会と言えそうです。




さて、個人的には、野球が好きで、特にMLBが好きと言うこともあり、これまでアメリカに何度か行く機会があった際には、たいていは現地球場でMLBを生観戦していますが、実はこのインターリーグとなる東西名門球団対決を、2016年にニューヨークへ渡航した際に、ヤンキースタジアムで生観戦していました。今回ワールドシリーズでこの対戦が実現したことを機に、その時の様子を思い出として振り返ってみたいと思います。

実際に生観戦したのは2016年9月14日、午後4時5分開始の試合

ヤンキースタジアムはニューヨーク市内北部のブロンクス地区と呼ばれる地区にあり、マンハッタンからはハーレム川を隔てた対岸にあり、最寄り駅は161st Yankee Stadium駅です。

マンハッタンの代表的な繁華街・タイムズスクエアからは地下鉄に乗車して向かいます(タイムズスクエアから約20~30分)。マンハッタンの西側である、タイムズスクエア(42nd Times Square)やアムトラックのターミナル駅にもなっているペンステーション(34th Penn Station)からはオレンジ色のB・D路線が、マンハッタンの東側であるグランドセントラル駅(Grand Central Station)からは緑色の4番路線が、マンハッタンからヤンキースタジアムへアクセスできる地下鉄です。いずれも北へ向かうことになるので、Uptown方面行きに乗車します。
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▲地下鉄路線図から位置関係。赤丸が実際に降りた駅。一番上の赤丸がヤンキースタジアム、一番下にタイムズスクエアやペンステーションなどがある。
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▲地下鉄の車両
ニューヨークの地下鉄は同じ線路に、様々な系統が走り、さらに急行や各駅停車とあり、目的地に向かう路線記号なのか、よく確かめる必要があります。ただ、試合開催日にヤンキースタジアムへ行くことに限定すれば、明らかにこれから観戦に行く、ユニフォームやキャップを着用した利用者が多いので、彼らが乗る電車に一緒に乗れば、迷うことなくヤンキースタジアムに行けると言ってもいいでしょう。

この当時でも、アジアやヨーロッパではICカードが導入されるのが当たり前となっている中、ニューヨークの地下鉄ではICカードが導入されておらず、まだメトロカードと呼ばれる、磁気カードのみとなっていて、意外にも遅れている現状を感じさせられました。

この時は5日間、ニューヨークに滞在していて、その間は地下鉄を多く乗り倒す予定だったので、当時は$30で7日乗り放題となる、Unlimited Ride 7Daysのメトロカードを購入していました。毎回きっぷを買う必要がなく、プリペイドの残高を気にする必要がありません。地下鉄は1回$2.50(2016年当時)の均一運賃なので、12回乗れば元が取れます。

161st Yankee Stadium駅に着き、駅を降りたらすぐ目の前がヤンキースタジアムです。この駅はオレンジのB・D路線は地下、緑色の4号路線は高架にホームがあります。MLBの球場の中には車でしかアクセスできない球場も多い中、ここヤンキースタジアムはマンハッタンから公共交通で観戦に訪れるにも便利な球場と言えます。

これまで、数々の名選手がプレイし、テレビで何度も見たことがある、ヤンキースタジアムを実際に目にした際には、感動しました。
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チケットは事前にネットで、球団公式サイトから購入していました。もちろん、英語サイトしかありませんが、それほど難しい英語ではなかったので、購入に手間取ることはありませんでした。いつも個人的には安くても、生観戦できればそれで良いと考えるので、一番安いレフト側外野席を購入。せっかくなので、記念に手元にチケットを手に入れたいと、Will Callと呼ばれる、窓口で紙のチケットに引き換えました。現在では完全にスマホでQRコードを表示させて入場させるシステムに移行しています。

入場ゲートから球場内に入場することになりますが、ここで要注意なのがMLBを含めた、アメリカのプロスポーツ観戦で、会場に入場する際には、日本とは比べ物にならないほど、セキュリティーチェックが厳重なことです。空港と同じようにX線による手荷物やボディーチェックを受けてから入場することになる他、持ち込める手荷物の規定もかなり厳しく、カバンに関しては、リュックは禁止、16インチ(約40cm)四方に収まる、小さなバッグ1点のみ持ち込み可能となっていました。会場やその時の状況により、これらの規定は変わることがあるので、事前に最新のセキュリティーポリシーを確認してから会場に行くこと必須です。
他の人の荷物を見ていると、スマホや財布など必要最小限に留め、手ぶらで来ている人も多く見られました。やはり、必要最小限の荷物を除き、ホテルに置いてから観戦に行くことでしょう。
この日は来場者全員にTシャツのプレゼントがありました。
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▲実際にもらえたTシャツ

球場内に入場すると、試合前と言うこともあり、選手が試合前の練習やトレーニングをしているところを見掛けました。
このヤンキースタジアムは、球場内の通路は一周回れる構造なので(観客席には実際にその席のチケットを持ってないと入場不可)、ホットドッグなどのグルメを味わったり、グッズショップなどを一通り見て回ってました。よくボールパークなどと呼ばれますが、野球好きはもちろん、野球に興味がなかったり、家族連れでも楽しめるものが揃っているのがMLBの球場の魅力とも言えます。
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▲スタジアム内で味わったホットドッグとコーラ
この当時、ヤンキースには田中将大投手が在籍していて、この時のチームの一番のエースとも言える投手で、グッズショップにも田中将大投手のグッズが目立っていました。一方のドジャースには前田健太投手が在籍していて、試合前にマエケン体操を生で見ることができました。
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▲試合前練習

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▲前田健太投手がアップ中

ドジャースはロサンゼルスに移転する前は、ブルックリン・ドジャースとして、元々ニューヨークが本拠地だったこともあってか、ドジャースのユニフォームを着たファンも多く見られたことも特徴でした。


この日は午後4時5分試合開始で、その時刻が迫ってきたので、一旦自席に戻ることにします。MLBでは試合開始前に国歌斉唱があり、ここは厳粛な場となるので、観客・選手・審判・スタッフともに、球場内にいる全員が脱帽で起立し、私語は厳禁で、星条旗を見つめながら、国家を斉唱します。


国家斉唱が終われば、始球式があり、いよいよプレイボール。
この試合の先発投手はヤンキースがマイケル・ピネダ、ドジャースがクレイトン・カーショーと言う、エース投手対決。
ドジャースの先発、クレイトン・カーショーと言えば、この当時でも最強の左投手とも言われていましたが、そんなカーショーがヤンキースタジアムで先発するところを生で観られるとか、普段はリーグが異なり、対戦する機会も少ないことを考えると、めったにない、貴重なものが見れたと感じました。
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▲自席からグラウンドを望む

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▲スターティングラインナップ

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▲先発投手、カーショー
一方で、この年はA-RODこと、アレックス・ロドリゲスが出発直前の8月に電撃引退を公表し、生で観れなかったのは残念でした。
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▲バックネット裏通路から試合を望む

試合は予想通り、投手戦となり、早いペースで進んでいきましたが、途中雨が強くなり、試合は中断、シートが敷かれました。この時のニューヨークは30℃近い暑さで、試合開始までは晴れていましたが、天気が急変し、途中から雨となりました。日本であれば、早々降雨コールドなどとなるところですが、MLBでは後の試合消化ことを考えると、雨が止むまで粘って待つことがほとんどです。
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▲雨で中断、シートが掛けられる
1時間少々経って、雨が止み、試合は再開。
ヤンキースタジアムの名物と言えば、6回裏終了後にグランド整備の際に、Village PeopleのYMCAの曲が流れ、球場内の観客が一体となって、踊り出したり、歌ったりなど、大きく盛り上がります。



7回表終了後は7th inning stretchと呼ばれるタイムとなり、まずはGod Bless Americaを斉唱しますが、この時も試合開始前の国家斉唱と同様、厳粛な場なので、球場内にいる全員が、脱帽して起立し、私語は厳禁で、星条旗を見つめながら斉唱します。God Bless Americaの斉唱が終われば、Take Me Out to the Ball Gameが流れますが、ここでは先ほどとは打って変わり、球場全体で盛り上がります。



9回まで試合が進み、2-0でドジャースが勝利。試合終了後はフランク・シナトラの曲・New york, New Yorkが流れます。
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▲最終的なスコア



雨天中断を挟んだものの、あっと言う間に時間は経過し、見ごたえのある試合を観ることができ、本当に楽しい時間となりました。

試合終了後は周囲の多くの観客とともに、地下鉄に乗り、マンハッタン・セントラルパーク近くの59th Street Columbus Circle駅近くのホテルに戻りました(ヤンキースタジアムにはB・D路線で一本)。このヤンキースタジアムのある、ブロンクスはあまり治安が良いとは言えない場所なので、近辺を寄り道することは避けた方が良さそうな場所です。


以上のように、東西名門球団対決の生観戦を思い出として振り返ってみましたが、この時からこの対決がワールドシリーズで実現すれば、とずっと思っていたところ、ついに今年実現することとなりました。ヤンキースがワールドシリーズに出場するのも、松井秀喜がMVPを獲得して、チャンピオンにもなった15年前以来とのことで、より盛り上がることは間違いないでしょう。

特に、ドジャースには大谷翔平と言う、誰もが投打二刀流の異次元の実力を認め、今シーズンに関しては、誰もが成し得ていない、50-50を達成したこともあり、日本での注目度も高くなっています。

ただ、日本のメディアに対しては苦言も呈したくなります。それはあまりにも大谷選手に対する報道が多すぎて、ウンザリさせらる点です。もちろん、大谷選手の異次元の実力は誰もが認めるものですが、あまりにも過剰な報道が多すぎることから、ここで以下のようなことを物申したくなります
◎大谷選手だけでなく、他の選手も万遍なく取り上げろ(日本選手だけでも、他にダルビッシュ有、菊池雄星、吉田正尚、今永昇太、鈴木誠也など、多く活躍している)
◎MLBは日本だけでなく、アメリカはもちろん、中南米やアジアなど、多くの国々からのスーパースターが集まる、野球界の世界最高峰の舞台。活躍しているのは日本選手だけではない。他の選手も注目しろ。


いよいよ10/25(日本時間10/26)からスタートする、東西名門球団対決のワールドシリーズが楽しみになってきました。恐らく、最終戦までもつれるものとなるでしょう。